卑屈な向上心

好きなアーティストが自宅スタジオを公開している番組を見た。
高価な機材にたくさんの楽器、よい音を作って形にするための様々な工夫。
自宅は約10年前に購入したと話していた。
その頃、彼は今の自分と同じくらいの年齢で、音楽の世界で食べていく覚悟を決めていた。
ついでに言えばプライベートでも、大事なことを色々決めていたはずで。
本来そういう、自分で選択をして、生き方が変わっていく歳の頃なのに
今の自分はどうだ?

彼に限らず、憧れる人の過去を想像する。
彼らが今の自分と同じ歳の頃を。
自分の現状は、いつもそれに及ばない。

「歩く道は人それぞれで、目指す方向も同じではない」
「そもそも、その想像も美化されている可能性が高い」
「卑屈に考えるよりも、具体的な行動を積み重ねよう」

頭ではわかっているけど、そういう話をしてるんじゃない。

呼吸は浅くなり、首のうしろがはりつめて重くなる。
頭が痛い。

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