火曜日しばらく雑記帳・2024 CW03
今年、英語の本は大学生のころを思い出す GEB を読もう、と正月から読み始めている。ようやく20頁ちょいの1999年版に向けての序文と、数ページの各章のOverviewを読み終え、このペースでは一年以上かかってしまうので、4倍程度ピッチをあげないといけない。
ついでに今年も Russel の "History of Western Philosophy" を再度チャレンジしようと思っている。こちらは毎年決意しながら1/3か1/4くらいで飽きてきて止めてしまうので、まぁ、今度こそは1年や2年かかってもかまわない、継続できれば良しと、鷹揚に構えている。
英語の本を読んだからといって、私のように漫然と読んでいるだけでは、英語力の向上にもなかなかつながらないのだが、まぁ、妙な自信くらいはつくものだ。実力はともかく、できる人の雰囲気を醸し出すことができているように思う。
原書を読む楽しみというのはある。今年、 サラ・パレツキー著、女性探偵のV.I. ウォショースキーがシカゴを舞台に活躍するシリーズの新刊が出る。5月2日が予定ということで、予約を入れておいた。発売日が来ると自動的に Kindle に配信される。
今年の楽しみの一つだ。
Facebookで著者の Sara Paretsyky をフォローしているのだが、ご本人が書いていると思われる比較的長文の真摯なポストが読み応えがある。先週は、亡くなったご主人の思い出のジャケットを寄付で手放すエピソードが投稿されていた。
しんみり来るし、著者の人柄が伝わって来る。
今年も、どんな著者に巡り合い、どんな本との出会いがあることだろうか。
■先週から新横浜の事務所(単身赴任で住んでいるマンションの一室のことだ、念のため)に戻っている。
例えば、鶏のソテー、パプリカソース。
ハーブとオリーブオイルでマリネしておいた鶏の胸肉を、玉ねぎとにんにくとで一緒にソテーした後、水分とパプリカペーストを加えてソースを作った。グーラッシュの応用となる。
茹でたジャガイモをつぶして小麦粉と捏ねて丸めて再度茹でて、ダンプリング、京人参、水菜と紅芯大根のサラダとで付け合わせ。
トルコ産・瓶詰のパプリカペーストがまだまだあるので、しばらくは一味コクを加えたり、綺麗な赤色をつけるなどしばしば使うことになる。
似たような感じの料理といえば、牛のステーキ・赤ワインソース。
普通にステーキを焼く。玉ねぎとマッシュルームも一緒に火を通した。ステーキとマッシュルームをいったん取りだしたあと、なべ底の香ばしい焦げなどを溶かしながら赤ワインで煮る。パプリカのペーストを少々と出汁を入れて煮詰めてからバターを加えて滑らかにする。
赤ワインを少し贅沢に使ってソースを多めに作るのと見た目よく出来る。
適当に作ったわりにはとても美味しくできた。
時間的にも精神的にも余裕がちょっとないときには、から揚げが簡単でいい。
左に見えているサラダは紅芯大根と水菜だ。紅芯大根はこの季節に比較的手ごろな価格で入手できる。このようにサイコロ状にカットして生で食べると自然な甘さと歯ごたえがいい。
事務所での昼食でも具合がいい。
豆腐には上等なオリーブオイルをたらして食べるとこれまた美味いものである。
先週は川崎のラボには一回だけ顔を出した。昼の弁当はいつものとおりだ。
■先週にひっかかった音楽を少し。
1.アヌーシュカ・シャンカールのKEXPライブの動画が上がっていた。
"Boat To Nowhere," "Secret Heart," "Dancing In Madness," "Stolen Moments"vの4曲が演奏されていてどれも元気な演奏で聴きごたえがある。
クラリネットの音色が少しエキゾチックで、ベースとドラムスとパーカッションが加わることでポップに仕上がっている。ボイスパーカッションとのインタープレイもなかなかスリリング。シタールの共鳴弦の響きも心地よい。
インタビューでバンドのメンバーの紹介と、自身の音楽やキャリアについて、長めのコメントを聴ける。
2.去年の年末に発見してしまったラウ・ノア。シルビア・ペレス・クルス、ジェイコブ・コリアー他とデュエットで1枚づつシングルをリリースしているが、先週リリースされたのはサルバドール・ソブラルとのデュエットで "Wooden Chair"。
サルバドール・ソブラルは、ポルトガルのミュージシャンでこちらも私が最近推している。美しいハーモニーで聴き惚れる。
たぶん、今年にアルバムとしてまとめられるのだろう。楽しみでしょうがない。
3.そのラウ・ノアとのデュエットで初めて知ったジェイコブ・コリアー。ロンドンのアリーナ "The O2" の屋上での演奏で "Witness Me"
静かな曲で、ファルセットも綺麗な歌声だ。ただ、メチャメチャ寒そうだ。
4.ベーシストのGianluce Aceto マイク・スターンをフィーチャーしての "Copenhagen" がなかなかよかった。
YouTubeではいくらか音源が見つかるが、Spotfyでは、この曲が初リリースのようだ。
それにしてもマイク・スターン、昔からずっと変わらないトーンと変わらないフレーズだが、こうして多くの人と共演していて、最近もよく耳にする。特に、あれっと思うような無名の人や、トルコ・ウクライナ・メキシコといった様々な国のミュージシャンの曲に参加しているので、ますます好きになる。
80年代後半ごろに活躍した当時の新進ジャズ・ギタリストといえば、ジョン・スコフィールド、パット・メセニー、ビル・フリゼル、ビレリ・ラグレーンなど、その同列にこの人も挙げられる。1981年の "The Man with the Horn" でマイルスバンドに抜擢されてから活躍し、ブレッカーブラザースなどの活躍で存在感はあったし、ソロアルバムも出していい評判だった。人気や知名度という点では、パット・メセニーなどに比べるとちょっとマイナーだったと思うが、しかし、この人は息が長い。変化する音楽ビジネス環境についていこう、とか、純粋にいい音楽を追及したい、などというな貪欲なところは感じないけれど、今でも、あれこれこだわらずにあちこちどんどん参加するのがいいのだろう。
5.Siân Pottok というフランスのミュージシャンを聴いた。Kamele Ngoni というコラによく似た西アフリカの楽器を弾きながらのパフォーマンスは好感触だ。
Ngoni (ンゴニ)という楽器は、もっと小型のギターかウクレレに似た楽器で、木で作られた縦長の半割の共鳴胴に、トップはヤギなどの動物の皮で覆うようにして作られる。このンゴニをコラの構造に似せて作ったものが、Kamele Ngoniということらしい。8弦から12弦で、コラよりも一回りか二回りか小さく、もっと柔らかい音色だ。
オフィシャルサイトがある。http://music.sian.free.fr/Welcome.html
Biographyには次のようにある。
これからが楽しみな、なかなか面白いミュージシャンだ。
6.アヴィシャイ・コーエンのトリオのライブ。1年前にアップされていた動画だが、3人の息のあった演奏を楽しめる。まだ聴いてない方は是非。
■ジョギングは、新横浜ー鴨居の往復13.8kmで首都圏での今年の初走りだ。往復と書いたが、同じ道を走ることはない。飽きっぽいので同じところをグルグル回るのは苦手だ。調子が良ければ自由に伸ばしたり膨らませたり、体調がイマイチだったり何かあれば容易にショートカットして縮めることができる、そんな風にコースを決めている。
土曜日の午前中に走っている間は、とてもいい天気だったのだが午後になって急変して雨がぱらついた。今週に入ってさらに冷え込んできて冬らしい天気になってきた。
本日、1月16日は私の誕生日だ。娘夫婦がちょっと高級な焼酎を贈ってくれた。今からゆっくりと楽しもうと思う。
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