ポラリスと森の声
ポラリスと森の声
大鳳 万
ポラリスは、真夜中に家を飛び出しました。
もういてもたってもいられず、ベッドから飛び降りて、裸足にブーツを履いて、そして真っ黒なお空から身を守るために、お気に入りの毛布だけを被って、家を飛び出しました。
ポラリスのお家は、小高い山の上にありました。そこから下って、いつも見下ろしていたあの森へと向かいました。大人でもあまり近付かないそこには何があるのか、ポラリスはもちろん知りません。
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