ファイプロオリジナル界隈について突っ込んだ話

本稿は、ファイプロオリジナル界隈(オリジナル選手を作って他プレイヤーと交流しCPU対戦させる、大炎會2019に代表される集まり。詳しくは画像によるプレゼンを下に掲載しています)について、既に繋がりのある方相手でもここまでストレートに言うのは少しためらうな、という感じの話を突っ込んでしていきます。

ためらうな、と思うのは、別に誰かの悪口だとかそういうことではなく、交流が広がれば自然と出てくる諸問題だとか、皆が心に感じながらも、あいまいに流しがちな心の摩擦とでも言いましょうか、なんかそういうヤツをずずっと書いていきます。それ以外も書きます。読み方次第では誤解が生じる場合もあるかもですが、誰かに向けて批判をするような意図は何ひとつないとお考え下さい。

自分の所見なので、当然反対意見や違った意見をお持ちの方もいると思います。必要であれば対話で理解を深めましょう。

途中、具体的なプレイヤー名を引っ張って書くこともありますが、あくまで備忘録、ファイプロ話を書くと決めたこのnoteに残しておきたいなという個人のメモ書き的な意味合いもありますので、中段あたりから有料記事にしますが、特に深い意味はありません。

金払ってまで読むようなものでもないので、自分の書き物にすっごい思い入れのあるような奇特な方だけ、ワンコインくらいならという大きな心でお進みください。

大炎會2019の影響

海外勢含めて61人が集まった大炎會2019。ファイプロオリジナル界隈に、「大炎會2019前後」という転換期が訪れたと言ってもいいほど、そこそこの意味となり得るイベントができたなと考えています。

これをファイプロ海外サーバーにも紹介し、そこからも(steam chartsで調べられる、現アクティブプレイヤー数から数えれば)少なくない反響を頂いています。自分も参加したいとおっしゃる声もありました。これで初めて「into the light」を知ったという方すら(笑)。

反対に自分も、これを機に海外勢の活動をもっと積極的に知ろうとなり、調べると、自団体運営をされてる方を続々と目にしました。びっくりするくらい沢山いる! twitchメインが多いかな。

相互に知る機会となったので、次は日本対世界も夢ではないなと考えています。目指すは日米二元中継です(笑)。

また、近日、クラフトツールが公開される流れから、これきっかけでファイプロを知る方がぐっと増えるのではないかと考えています。

使える人間がごく少数に限られているMODのみの範囲ですら、高クオリティの技が大量に世に発表されています。suneedさんのマイケル・ジャクソンなんて最たる例で、こんなものが公式ツールにより世に出回り、更にさらにと新規勢からも生み出され、同レベルの質のものが大量にワークショップに並ぶかと思うと、想像するだけで夢のような世界です。

そうなんです。大炎會2019による着火はまだまだ盛り上がりの始まりの始まりに過ぎないと思っています。こんな質の選手が出るなら、オリジナルの枠を取っ払って、マイケル・ジャクソンと闘ってみたいですよ。

ファイプロはプロレスゲーム

タイトルの通り、ファイプロはプロレスゲームです。プロレスというものの認識は、それぞれの持つ情報や思い入れにより千差万別、万華鏡です。

ですがだからこそ、ある程度似通った感覚、視点の者同士は話が合いますし、似てないとまったく噛み合わない場合もしばしばです。

それがゲームとなると猶更です。

ファイプロのネット対戦部屋に「セメント」部屋と「プロレス」部屋があり、選手の強さや闘いの進め方を大きく二つに大別して意味づけし、自分の感覚にあった方を選ぶ仕組みがありますが、ファイプロオリジナル選手制作界隈の、自分たち周辺の感性に近い者は、その大別から一層「より狭い範囲の強さ幅」、「より現実のプロレスに近い試合内容」を追い求めて集まっているという感覚があります。

我々は、試合内容を追い求めた大会整備をしたイチヒロさんの大会への結集がほぼ元祖といっていい集合体です(誰かがイベントを企画する際、選手のレギュレーション的にイチヒロさんの大会のルールが参照されることはとても多いです)。そこら辺への美学が、交流を続けることで日々バージョンアップされ、今では相当似通った感覚の人間が揃っているとの肌感を得ています。

具体的にどういう遊び方なのか、過去にTwitterでプレゼンにしたことがるので掲載します。

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※2019年末に終了したイベントです。

こんな遊び方が、試合内容重視で最も極まったと思われるのはPXF夢の超党タッグという大会だと思います。

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以上がその大会の星取表なのですが、このゲームのタッグマッチで試合時間30分というルール上、時間切れ引き分けにこそなり易いものの、ここまで得点が拮抗しました。参加者が皆、それぞれの人の作る選手と自前選手を日頃から何度も闘わせ、試合が拮抗するように調整を繰り返し続けている結果がもたらした均衡かと。相手を信頼するのがプロレス、という美学にのっとって生まれた「内容重視のプロレス」が行われた大会でした。

なので、大炎會2019を受けて新しい方が入ってくる、クラフトを受けて新しい方が入ってくる、という流れは、プレイヤー分母が増えて今より良質なアイデアの大会や選手が生まれ易くなり交流も活発になる反面、この力の均衡は当然崩れやすくなります。トーナメントやリーグなどは、1人のガチ選手が参加するだけで一気にどっちらけムードにもなり得ます。

自分は新しい方の参加大歓迎派なのですが(自分よりは歓迎してないという目線の人もいると思います)、そういう危うさも表裏一体なので、ご新規さんとは交流をより一層活発にする方向で相手を知り、双方に空気を読んだプロレスがしたいですね。

最近ではイチヒロさんの大会はレギュレーションがさらに厳しめになり、パラメーターの振り方や技の発生率を限定しているので、界隈の作法を厳密に就学する場にもなっている気がします。この大会外では義務でこそありませんが、ここでは義務化することで、作法への意識を強く持ち易いわけです。面倒と感じる人もいると思いますが、そういった調整は遅かれ早かれ何らかの形ですべきなので、ぜひ皆さん、今後も開催されたらエントリーして理解してみてください。

自分はお恥ずかしくも、2020年の最高男でなんらかの調整ミスで出場が叶わなかったのですが(ダウン小技やアピールの確率が影響したと思われる)、これを機に、イチヒロさん主催のものは、超党タッグのようなお祭り感のある大会以外は参加を控えようかと考えています。

イチヒロさんの大会は参加するだけでその選手がある程度界隈に知れ渡りますし、実績を残せばより知名度も上がりますが、ダレン・ギアとタイガーニーナJoKerがある程度の知名度を稼いでくれたので、自分自身そこそこ満たされているのと、イチヒロさんの大会の最近のレギュレーション形式から、新人賞的な意味合いが強くなった気がするので、自分みたいなスレた系は一歩引いて見てもいいのではと感じているからです。

選手の強さ調整こそ最必須

界隈交流で特に注意すべきこと、やっておいて欲しいことは、「他プレイヤー、特に大会主催者プレイヤーの制作選手をサブスクリプションして、自分の選手と何度も何度も闘わせる」これです。

加えて、大炎會2019にも数多くの選手が参加しましたが、その中でも評価の高かった選手の何名かは、界隈でも重要視された選手だったりします。言うなれば各団体のエースです。その選手に対して自分の選手はどんな試合をするのか、どれだけの割合で勝てるのか、負けるのか、このバランス調整をして欲しい。

最初はゲーム速度800で、試合を細かく見なくてもいいので何戦も繰り返すのがおススメです。ファイプロのゲーム内試合評価の数字は絶対ではありませんが、ある程度の指標にはできます。これを意識しすぎるとフィニッシャーの発生率が多めになってしまいがちなのでそこは注意が必要ですが(得意技が毎試合必ず出た方が平均試合評価が高くなるので。しかし自分はフィニッシャーは、毎試合出なくてもいいと思っている)、刃物研ぎで最初に粗目のヤスリを使う程度の効果はあります。

これをして、自分の選手が、例えば女子なら戸名紫音にやたら勝つ、なんなら試合評価70台以下でアッサリ勝ちがちなんてなるならば、それは界隈の空気を壊すレスラーだと思ってください(笑)。

彼女は今や、界隈全体、更には一部の海外プレイヤーからも評価の高いトップレスラーなので、自団体エースが彼女と互角勝負するくらいで天井、みたいな空気感が、お兄さんは嬉しいなぁ。

それより格下のレスラーを作る場合、日ごろから興行を頻繁にうっている方の選手を総ざらいしてウォッチ、サブスクすれば、各階層に合ったレスラーが調整し易いと思います。

800調整のゴールがある程度見えたら、次は試合内容の調整です。

自分が絶えず言っていることは、「ファイプロの試合なのに選手が血肉を得たかのような実態感のある試合を目指している」です。

正にそんな試合だったと自分が思う大炎會2019のこの試合が本当に素晴らしかったので、まだ未見の方は1度どうぞ。そしてこの試合に惚れたアナタ、界隈で楽しむ才能がめちゃんこあります。ここを目指してみんなでいいレスラー作りましょうよ!

ある程度こ慣れてきたら、界隈のよく見る選手をごちゃ混ぜにしてリーグ戦を回すのもアリです。多い試合を一度にこなしてくれるので、自動的に力調整が視認できる感じです。これは、自分の団体内の選手のみで行って、強さの格付けをしていく作業にも使えます。

イズムについて(冒頭文)タイガーニーナJoKerの調整について

ファイプロには格ゲーのような試合の楽しみ方も当然あります。実際に自分も、KRFという団体を最初にイメージして個人の楽しみとして選手を作っていたときは、試合評価60台瞬殺も珍しくない選手、飛びまくる選手、大技バザールな選手をバカスカ作ってました。小技に相手をダウンさせない技を装備させるとか、ダメージ大の時の技の確率を小技中技に振るなんて考えたこともない時期でした。

しかし、イチヒロさんの逸女決定リーグ戦2018に初めてニーナを参加させようと決めたとき、イチヒロさんの大会初参加のときに、その意識が大方向転換されました。

このイチヒロさん、自分の選手はほぼすべて、事前に公開された状態で大会を開くので、その中で強い選手をPXF代表選手と目星付けて自分の選手調整相手に使えば、それらに勝てる選手は簡単に作れるんですよ。

もちろんレギュレーションと試合評価を重視したルールがあるので、それだけではリーグは勝ち抜けないんですが、調整次第では正解を引く率の高い選手を作るのは、このヒントが無いよりはずっと簡単にできるはずです。

けれど、そんな効率を求めた大会か? と、この状況を受けて冷静になりました。

公開されたイチヒロさんの選手同士を闘わせると、平均試合評価が高い高い。界隈の成熟により今では見慣れた80~90台連発の試合も、60すら日常だった自分には信じられない光景でした。

で、この選手たちと好勝負をするために、格ゲーチックだったニーナをひたすら弱くする作業が始まったんです(笑)。

イズムについて(本編)タイガーニーナJoKerの調整について

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