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洋楽紹介1 「Take Me Home, Country Roads」


こんばんは、リンゴ16です。私は15の頃からアメリカで育ったいわゆる帰国子女です。洋楽が好きで、主に60-80年代ごろのものが好きです。
メジャー・マイナーにかかわらず、皆様に私の好きな洋楽の曲をご紹介したいと思っています。是非シリーズでご覧いただけたらと思います。

先ず最初に、メジャーなところから皆様おなじみ、ジョン・デンバーの代表曲であるカントリーロードをご紹介したいと思います。・・・といっても、歌詞を載せてしまうのは著作権的にあやしいところがあります。先ず初めに、ジョン・デンバー公式Youtube動画を張っておきます。歌手や歌の背景について触れながらご紹介したいと思いますので、曲を聴きながらお読みいただいてもいいかもしれません。

雰囲気

この曲の個人的に一番好きなところの一つは、ゆったりとしたギターとバンジョーを聞いていると、なんとなくアメリカの田舎道を走っているような情景が浮かんでくるところです。それとまたなんとなく温かい日差しがさした、夕焼け少し前の午後4時くらいの感じを想像しますね。その中を車でゆっくり家路についている、そんな感じでしょうか。
アメリカの田舎の道路は日本のものより広く、また田舎道を進む場合交通量も多くないので、とてもゆったりと運転することができます。一人で長時間運転するときは何よりも眠気が怖いので、いつも音楽をかけて下手な歌を歌いながら過ごしました。まさに、このカントリーロードもお気に入りのうちの一つでした。

風景

勝手に思いついた情景に浸っていると、歌詞の中には二つ地名が現れてきます。ブルーリッジ山脈とシェナンドー川です。これは地図で見るしかない!なんて思って地図を見てみると、面白い事実が発覚します。
実は・・・ブルーリッジ山脈はウエストバージニア州を通っておらず、またシェナンドー川は州の西側にほんのちょっと通っているだけのようです。色々調べてみると、ジョン・デンバーはただ田舎の情景が描きたかっただけで、当初ウエストバージニア州のことは特によくわかっていなかったようです。そうだったのかー。確かに彼はニューメキシコ州出身で、父の空軍の仕事の関係でコロラド・テキサスなど西部を点々としています。たしかにウエストバージニアとは全然違う地域ですね。
実はもう一つ、気が付いてしまったんです。ウエストバージニア州は別名山岳州とも呼ばれており、そのすべてがアパラチア山脈の上にあるようなのです。正直、この記事の見出し画像のような、乾いた平坦な大地を延々とまっすぐすすむ風景を想像してたけど、なんとなく緑の山々の間を縫うように走る田舎道みたいなのが正解なのかもしれないですね。(以下画像のようなかんじで)

ムーンシャイン

さて、歌が2番に差し掛かったころ、少し気になる単語が出てくるのではないでしょうか。ムーンシャイン(Moonshine)とは、古くは禁酒法時代に使われていた密造酒を指すスラングです。カントリーロードが発表されたのは1971年であり、禁酒法が撤廃された1933年から40年近くたっていました。
現代においても「ムーンシャイン」という名前が付いたお酒は販売されており、特に「Ole Smoky Tennessee Moonshine」というブランドは、カナダも含め北米で広く販売されています。もちろん密造酒ではありませんが、禁酒法時代風のレシピで作られ、それっぽくメイソンジャーに入れて売られていたりします。また、Youtubeでもムーンシャインの作り方を公開している人も度々見かけます。
とはいえ、ジョン・デンバーが1943年に生まれるわずか10年前まで密造酒が流通していたのは事実です。果たして彼が密造酒を意図して書いたのか、それとも現在も流通するような密造酒風のスタイルのお酒を指していたのか、はたまた月光とかかったムーンシャインの語呂がただただよかったから入れたのか。なかなか難しいところです。

いかがだったでしょうか。ほとんどの皆様はすでにカントリーロードはご存じだったと思います。逆に言うと、たぶん私が紹介する中でこれが一番有名な曲になると思うので、これから紹介するもっとマイナーな曲にも興味をもっていただけたらと思います。ご拝読ありがとうございました。

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