「ティファニーで朝食を」だと思ったら「クロワッサンで朝食を」だった話
私はとてもおっちょこちょいです。
どれくらいおっちょこちょいかというと、Amazon Primeで視聴リストに入れていた「クロワッサンで朝食を」をなぜか頭の中で「ティファニーで朝食を」だと思い込んで観ていて、「なんかおかしいなあ~。思ってた話と違うなあ~」と思いつつも、観終わってから調べてやっとこれが有名な作品ではないことに気づいたレベルです。
まあ、90分くらいしかない映画ですしね。
フランス語ができるエストニア女性アンヌが、フランスに住む偏屈で我儘なマダムのフリーダ(エストニア人)の世話係を始めるところから物語が始まります。
偏屈で我儘なので、フリーダはまあ孤独に生きているんですが、フランスにずっと暮らしているマダムなので、オシャレにとても気を使っていて、サテンのパジャマを着たり、シャネルのネックレスをいつも身に着けていて、それが素敵です。
マダム役の女優は、往年の名女優ジャンヌ・モローで、ココ・シャネルとも親交があったらしく、シャネル好きとのことなので、もしかしたらこのアクセサリーは彼女の私物かもしれませんね。
ジャンヌ・モローの若い頃がとても素敵で、とくにその眼光が美しすぎたのでぜひチェックしてほしいです。
物語は二人の女性と男性を軸に進むのですが、年齢を重ねていることもあって(平均年齢5,60歳くらいでしょうか?)、成熟した世界が展開されます。
誰しもが自分の人生を持っていて、時に誰かが邪魔になる時が来るでしょう。もしかしたら、感情に任せてひどいことを言ってしまうかもしれません。言った言葉が消えることはないので、それをきっかけに人間関係にヒビが入り、崩壊してしまうこともあるでしょう。
そんなときにどうしたらいいかを悩んでいるならば、この映画を見てください。
花の都と形容されることも多いパリですが、アンヌがフランスを散策できるのが夜に限られる(日中はフリーダのお世話をしなければいけないので)ので、映画で映し出されるパリは夜が多めです。
夜、時には朝のパリの情景が素敵で、映画を見ながらパリに行った気持ちに浸れました。
クロワッサンを準備して(もちろんパン屋で購入してください)の視聴をおすすめします。
そういえば原題は「パリのエストニア人」だそうです。
タイトルが似ていたので、「ティファニーで朝食を」のオマージュとかあったのかなと思いきや、原題から違ったのでオマージュとかは無さそうですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?