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「未知なる生物界への扉!階段に現れる虫たちの謎解き」7 テントウムシ

あなたの住まいの階段を使って新たな冒険に出発しませんか?

私は健康のために階段を使っていますが、階段で目を凝らすと、ふと動く小さな虫がいることに気が付きます。そして昨日いた虫は何処かへ行き、別の虫が現れ、入れ替わっていくのです。

実はこの無機質な階段には驚くべき生命の多様性があります。

本記事では、私たちの日常生活に潜む小さな虫を探索し、階段に毎日現れる虫の正体に迫りたいと思います。

前回出現した虫はクロマルハナバチでした。絶滅危惧種にも指定されているモジャモジャしているレアな虫でした。今回はどのような虫に出会うのか。

いつものように階段を下りていくと、
キラッと光る黒い粒が見えました。

あっ!これは見覚えのあるやつだ。

これは明らかにテントウムシです。種類については写真の模様から判断するしかありませんが、ナミテントウムシではないかと思います。

正確な同定を行うには検索表を用いる必要がありますが、写真しかとっていないのでおそらくナミテントウムシであるだろうにとどめておきます。

テントウムシの検索には文献があるので詳細は以下の文献に基づく必要がありそうです。

植物防疫基礎講座第27巻9号
日本産テントウムシ類の見分け方ー成虫編ー
福井大学教育学部生物学教室 佐々治寛之

https://www.jppn.ne.jp/jpp/s_mokuji/19730909.pdf

ナミテントウムシ 2023年6月19日撮影

ナミテントウムシの斑紋は遺伝的に多様性に富んでいて様々な斑紋が存在します。斑紋パターンが遺伝子によって様々に変化するようです。

幸いにも最もスタンダードな斑紋に見えますのでおそらくあっているのではないでしょうか。

 テントウムシは漢字では「天道虫」と書き,「お天道様の虫」という意味を持つ。これは,太陽に向かって飛んでいくところから,太陽神の使いの虫であると考えられたことに由来しているらしい。

 海外ではlady bugsあるいはladybirdsと呼ばれており,そのまま訳せば淑女の虫となる。このlady は聖母マリアを指しており,聖母マリアが赤いマントを羽織った姿で描かれることが多いことに由来しているとのことである。北米では縁起の良い虫で殺してはならないとされており,指輪やブローチのモチーフとしてしばしば用いられる。

 虫のイメージの良し悪しは国ごとに異なっていることが多いが,テントウムシはどこの国でも「よい虫」として認識されている人気者だ。

公益財団法人 文化財虫菌害研究所ホームページより引用

テントウムシは人とのかかわりが最も多い昆虫の一つではないでしょうか。

私もよく捕まえて、指の先端に上らせて飛ばしていました。
また家庭菜園にチャレンジしたときも外からテントウムシをたくさん捕まえてアブラムシを食べさせようとしたこともありました。(これは翌日にすべて飛んで行ってしまい大失敗でしたが・・・)

しばらくごっつい虫たちが多かったのでかわいい小粒な虫に出会えて和ませていただきました。

階段を上り下りするのはほんの一瞬の出来事ですが、目を凝らすらすと本当に色々な虫が迷い込んでくるなと思います。

季節が変わるとまた別の知らない虫が来るので引き続き新たな来訪者に期待したいと思います。

テントウムシの本はフリマサイトで↓

https://jp.mercari.com/search?keyword=%E6%98%86%E8%99%AB%E3%80%80%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%82%B7&category_id=5&afid=0971460591


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