鈴木隆介 | 建築家、家を建てる。

鈴木隆介一級建築士事務所 代表。愛知県名古屋市を拠点に全国で建築の設計。 名古屋市内に…

鈴木隆介 | 建築家、家を建てる。

鈴木隆介一級建築士事務所 代表。愛知県名古屋市を拠点に全国で建築の設計。 名古屋市内に計画中の自宅のプロセスを投稿しています。(2024.08~) HP:https://szkrysk.com/

マガジン

  • 建築家、家を建てる。

    名古屋市内に新築自宅を計画してます。その設計から完成までのプロセスを投稿していきます。自宅なので、できるだけオープンに(お金のことなども)発信していく予定です。設計事務所と家を建てるとどんな流れで進んでいくのか、その参考にしてもらえればと思います。

  • 設計で考えたこと

    これまでに、ぼくが設計した建物の設計中に考えたことをまとめています。

最近の記事

#3 住宅ローンの仮審査に申し込む

住信SBIネット銀行に行く 「#2の記事」での銀行3社へのヒアリングの結果、手始めに住信SBIネット銀行に仮審査を申し込むことにしました。 必要書類を準備し、名古屋市の栄にある実店舗へ足を運びます。 仮審査のための資金計画は下記のように設定しました。この資金計画書も仮審査のために必要な書類です。 全体費用:工事費1870万円+諸費用(手数料、保険、登記など)約100万円=約1970万円(住宅ローン1850万円、自己資金120万円) この資金計画書をベースに、融資可能な最

    • #2 とりあえず銀行に話を聞きに行く

      金融機関3社へのヒアリング 家を建てる決意してから、まずはじめに予算を調べることにしました。 個人事業主は住宅ローン審査が厳しく、一般的な住宅の価格よりも低い予算で計画しなくてはならないだろうと想像したためです。 資産運用に詳しい知人に相談すると、地方銀行、信用金庫、ネットバンクの住宅ローンといった異なる種類の金融機関3社程度に、まず話を聞いてみるのが良いとアドバイスを貰ったため、 ・地方銀行:普段使用している名古屋銀行 ・信用金庫:家の近くにある西尾信用金庫 ・ネットバ

      • #1 建築家、家を建てる

        はじめまして。 名古屋市で鈴木隆介一級建築士事務所という設計事務所をしている鈴木と言います。 最近、子どもが生まれたこともあって、市内に自宅の計画をスタートさせました。 普段は住宅の設計もしていますが、プライバシーなどもあり、その計画のプロセスを発信することはなかなか難しいです。 今回は、自宅なので、そのプロセスをできるだけ具体的なところまで(お金のことなども)発信してみることにしました。 建築設計事務所と家を建てるということは、どんな風に進んでいくのか、なかなかイメ

        • 【画像でまとめました】増築の完成まで

          こんにちは。 鈴木隆介一級建築士事務所の鈴木です。 かれこれ連載してきた増築の案件を、最後は実際の写真を通してまとめてみました。 ①まずはヒアリングを通じて、提案後に模型を作成しました。図面ではなく立体を見たほうがわかりやすい方も多いですよね。 ②お施主様と検討を重ねた結果、以下のアイデアに着地。 ③細かい修正をしつつ、無事に着工。現場に足を運びつつ、工事を見守ります。 特徴的な屋根の部分も。 ④そして、無事に完成。 内観は今まで掲載してませんでしたね。 2世

        #3 住宅ローンの仮審査に申し込む

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        • 建築家、家を建てる。
          3本
        • 設計で考えたこと
          8本

        記事

          一坪にも満たない部屋の増築で、考えたこと。

          こんにちは。 鈴木隆介一級建築士事務所の鈴木です。 今回は、かねてより紹介している増築事例に「角度をつけた意図」を紹介させてください。ご興味ある方は、ぜひ。 最終的には、以下の図のように少し角度をつけることにしました。 おそらくご依頼者は「ちょっとスペースを広くするくらい」に思っていたかもしれませんが、このようなアイデアと意図を説明したところ、納得いただけました。 こうすると何がいいのか?は、以下の画像に書いたのですが少し見づらいかもしれませんので概要を。 角度をつけ

          一坪にも満たない部屋の増築で、考えたこと。

          契約前後の進めかたを図解しました

          こんにちは! 鈴木隆介一級建築士事務所の鈴木です。 今日のメルマガは、前回紹介した増築案件での「設計契約前後の進め方」をまとめてみました。全部を書きすぎると長くなるので手短に...。 大まかなフローは以下の画像のようになります。 ①問い合わせ: インスタグラムのDM ②実際にお話を聞くヒアリング: 「祖母さまを含めた3世帯が住める家に増築したい」 ③提案: 祖母さまが緑内障ということを踏まえたプランに ④設計契約 ⑤さらにヒアリングをし、提案をブラッシュアップ と

          契約前後の進めかたを図解しました

          【小さな増築PJ】祖母と同居できる物件に

          鈴木隆介一級建築士事務所の鈴木です。 最近設計を手がけた増築の事例を紹介させていただきます。 高校時代の同級生からの依頼でした。 「リノベというほどでもないんだけど...」と声がけをもらってヒアリング、提案した事例です。 実際に同居される祖母さまにも会って話を聞き、以下3つに配慮しました。 ①緑内障に配慮した光の採りかた ②孤立しすぎない家族との距離感 ③趣味や思い出の品と過ごせる時間 実際に完成した物件がこちらです。 引き続き、この案件にまつわる詳細を書いていこ

          【小さな増築PJ】祖母と同居できる物件に

          進化の建築

          進化の建築とは 増築(又は減築)という方法を使って既存の建物を改修すること。 生物が長大な時間経過に伴い形態を変化させ、最適化していくこと(=進化)を建築にあてはめています。 現代の生活や使われ方にそぐわない既存建物も増築(又は減築)で外形や空間を最適化させることで、新築よりも合理的に、単純な改修よりも自由度が高く、現代に沿った建築に進化させることができます。 これまで住宅の増築や、オフィスの減築、社寺建築の増築などの設計をしてきた経験から、増築・減築は可能性のある改修

          【WORKS】M HOUSE-5/竣工写真

          【プロジェクト概要】 築55年の壁式鉄筋コンクリート造住宅の増築と改修 用途:一戸建ての住宅 設計:鈴木隆介一級建築士事務所 竣工年:2023年 掲載:新建築住宅特集2023年5月号 過去4回にわたって記事を書いた「M邸/築55年鉄筋コンクリート造住宅の増改築」の竣工写真を載せていきます。 設計者経歴 鈴木隆介 1989 愛知県生まれ 2011 名城大学理工学部建築学科卒業 2011-2020 studio velocity一級建築士事務所勤務 2020 鈴木隆介一級建築

          【WORKS】M HOUSE-4/増築の設計手法②

          【プロジェクト概要】 築55年の壁式鉄筋コンクリート造住宅の増築と改修 用途:一戸建ての住宅 設計:鈴木隆介一級建築士事務所 竣工年:2023年 掲載:新建築住宅特集2023年5月号 前回の記事から引き続き、今回も増築の設計手法について、前回よりも具体的に説明をしていきます。 ※前回の記事はこちら↓ 01.周辺に開けていて閉じてもいる空間 計画地は裏道として利用されている交通量の多い幅狭の道路に面し、周辺には工場やアパートが建っているため、積極的に開くことができない周辺

          【WORKS】M HOUSE-4/増築の設計手法②

          【WORKS】M HOUSE-3/増築の設計手法①

          【プロジェクト概要】 築55年の壁式鉄筋コンクリート造住宅の増築と改修 用途:一戸建ての住宅 設計:鈴木隆介一級建築士事務所 竣工年:2023年 掲載:新建築住宅特集2023年5月号 01.何を増築するか 第三段目となる今回の記事では、M HOUSEの設計手法についてご説明していきます。 クライアントからの要望を整理すると、住居に必要な面積は約130㎡(約40坪)でした。これに対し既存棟の床面積は約105㎡なので、25㎡分を増築する必要があります。 「何を増築するか」を

          【WORKS】M HOUSE-3/増築の設計手法①

          【WORKS】M HOUSE-2/増築のハードル

          【プロジェクト概要】 築55年の壁式鉄筋コンクリート造住宅の増築と改修 用途:一戸建ての住宅 設計:鈴木隆介一級建築士事務所 竣工年:2023年 掲載:新建築住宅特集2023年5月号 1.既存について 既存は昭和44年に竣工した「壁式鉄筋コンクリート造2階建て、床面積106㎡」の住宅でした。 今回25m2分の木造棟を増築しており、10m2以上の増築には確認申請が必要(防火・準防火地域では面積に関わらず必要)となるため、増築の確認申請をしています。 昭和44年の竣工から現

          【WORKS】M HOUSE-2/増築のハードル

          【WORKS】M HOUSE-1/増築という選択

          【プロジェクト概要】 築55年の壁式鉄筋コンクリート造住宅の増築と改修 用途:一戸建ての住宅 設計:鈴木隆介一級建築士事務所 竣工年:2023年 掲載:新建築住宅特集2023年5月号 01.はじめに 築55年の壁式鉄筋コンクリート(以下、壁式RC)の住宅の増築と改修の設計をしました。(2023年3月竣工) プロジェクトの内容について、4回に分けて書いていきます。 戸建て住宅の規模で、壁式RCに対して増築をするという選択は、あまり多くない事例ではありますが、このプロジェクト

          【WORKS】M HOUSE-1/増築という選択