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【東京の暮らし#1】下北沢のヨガ教室

下北沢にあるヨガ教室。

ヨガについて詳しい知識のない私は
「意識高いお姉さんたちがスタイル維持のためにやっている運動」
くらいの認識でヨガ教室に足を運んだ。

気づけば、通いはじめて5年がたつ。

仕事が定時に終わった時しか行けないので、毎週通っているわけではない。
ギュッっとすれば1年くらいしか通っていないと思う。

しかし、辞めずに続けている。
コロナ禍もマスクをつけてヨガをしていた。

私が通うヨガ教室には、想像してしていた「意識高いお姉さん達」はおらず
意識が低いがために、体型も姿勢も崩れてしまったおばさんが多い。
そんな中に紛れ込むとホッとする。
私も同じ意識の低いおばさんだから。
しかし、先ゆく将来を考えてヨガをしにきているのだから、今は「意識が高い」のではないか。

ヨガの最中に周りのおばさんたちを見てみるとふらふらとよろけているし、ポーズで大事な部分が全然伸ばせていない。
逆にそんなポーズしていたらどこか悪くするのではないかと思う。

それを厳しく指導するわけでもなく、先生は優しくおばさんの体を支え、正しいポジションへ誘導する。

ホッとする。

中には先生が発した「無理せずに、ポーズができないと思ったら休んでも大丈夫です。ゆっくりご自身のペースで大丈夫。」という言葉に思いっきり甘えて、何もしていない人さえいる。

ホッとする。

そう、このヨガ教室はゆるいのだ。

最後のしかばねのポーズ(シャバーサナ)でグースカ寝てしまうくらいゆるくてリラックスできるのだ。

だから、私は続けられているのかもしれない。

スポーツブラや体にフィットしたスパッツを履いた意識高いお姉さんなんてどこにもいない。

そんな格好しているのは先生くらいだ。

ヨガをしていて一番良いことは、スマホを触らない時間が強制的にできることだ。

デジタルデトックス。

わたしの職種はPCを毎日扱うため、電子機器から離れて頭の中で自問自答する時間は滅多にない。

ヨガをしていると、ぼーっと何もしないことの尊さに改めて気づく。
「何もしない」をしている時間。最高。

そんな至福の時間を求め、ガチガチに凝り固まった体と向き合うために
仕事をさっさと終わらせてヨガに行くのであった。


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