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脱力系留学のススメ

留学について思ったことをつらつら書いてみます。

以前こういうツイートをしました。

留学にちょっと興味ある人に、こういうやり方もあるよという内容です。

留学いざゆかん!じゃなくていい

留学というと、ちょっと精神がマッチョで向上心が強い人がやるようなものだと思われていると勝手に思っています。意識が高いなどと揶揄されたりもします。「精神がマッチョ」とは、辛い経験を乗り越えるべきものと捉えて、筋トレのようにそれを克服して恍惚を覚える精神のようなものです。

実際、マッチョさのような側面は滞在中の生活で求められたりするのはあったりするのかもしれませんが、他国で暮らしたことがなければ本人の胆力のポテンシャルはわかりません。やってみたら、自分の知らない強さが引き出されるかもしれませんし、思ったより自分はマッチョじゃなかったなど気づくかもしれません。

それは結果的に発見することであって、留学にちょっと興味があったら行動して自分がどう感じるかを探ればいいと思います。

体験記というのがインターネット上で色々見つかります。手前味噌ですが、自分の記事もあります。

これらはあくまでその人の主観とたまたまそういう環境で起こった体験に過ぎないので、「そういうことがあったんだな、このひとは。苦労してて可哀想だ。」くらいに楽観的に捉えれば良いと思います。

違う環境で「にげる」コマンド

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現地の生活や文化、言語いろんなものが日本と違っています。本人にそれらがっちとりと合えば最高に幸せなことですが、そうでないことの方が多いと思います。滞在先が、日本よりいろんな面で文化教養が進んでいる、個人の振る舞いが洗練されているなど「先進国」的な特徴があれば、日本より劣っている部分には目を瞑って滞在を自己肯定することも可能でしょう。しかしそういう国ばかりではありません。

日本の生活から留学生活に切り替わったタイミングでは、その生活はハレのようなイベントでいろんな痛みやショックは感動を持って受け入れることができます。しかし、それは徐々にケとなって、日常に溢れる異国情緒は新鮮味を失い、現地の中で日常がやってきます。その時が留学の本番だと思っています。そのタイミングで嫌な気持ちであればさっさと帰るのがいいと思います。合わなければ途中で退学したり休学してちょっと立ち止まって考える時間を設ければいいと思います。

留学においても、力を入れずにその時の自分の精神状態で行動すればいいと思います。その際、常にコマンドに「にげる」の選択肢を用意しておくが肝要です。

小さく始めるのがいい

正規留学という言い方があります。これは日本の大学に所属して期間限定で交換留学をするのではなく、現地の大学に学生として入学することです。

修了に数年の期間を使うので、上記の途中でやめてしまうのが嫌だと普通思うでしょう。

短く簡易に試してみればいいと思います。

何を体感したいのかは明確にしておいた方がいいかもしれません。その国の生活様式なのか、専門課程の授業なのか、あるいは異国での滞在経験そのものなのか。

いろんな大学で短期コース、サマースクールなどが開かれています。以下は適当に調べて出てきたものですが。

英語の学習コースでもいいと思います。これは個人的に気になっているものです。

大学に正規留学するほど、多くは体験できないかもしれませんが、こういう短期コースを通じて、案外結構留学欲のようなものが満たされて正規留学はいいやということになるかもしれませんし、留学の気持ちが一層強くなれば留学準備を進めればいいと思います。

脱力系留学のススメ

小さく語学や短期コースで留学経験をしてみる。そしてさらに興味が湧けば正規留学してみる。正規留学してみて、やっぱり気が変われば退学する。行けそうなら卒業したり、長く過ごしてみる。

こういうマインドが楽でいいと思いますし、小さく語学や短期コースで試すこともなければ異国での自分の適性がわかりません。「正規留学するかどうか」を考えるにあたって判断材料がないので、「悩む」というよくない状態に陥ります。

これから社会ではますます多様な背景を持つ人は増えていくと思うので、多少退学や意味不明な留学経験があることはそれほど問題にならないと思います。気になれば履歴書から消しておけばいいのではないでしょうか。

常に「にげる」コマンドを用意しつつ、ちょっとずつできることが増やしてみて、「ここが自分のキャパシティだな」という部分を見極めたり、自信をつけていけばいいと思います。時間はかかりますが、各々自分の時計にあった速度で歩みを進めるのが良いです。

これが「脱力系」なのかはわかりませんが、ゆっくりと適性や積み重ねてダメなら撤退するという意味で、力を抜いてやっていきましょうという話です。


資金について

留学資金の問題ですが、小さく語学や短期コースを行うにあたっては自腹でやるしかないと思うので、頑張って貯めてみてください。正規留学であれば、奨学金等色々やりようが出てきます。


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