Recoの若君語り ー『逃げ上手の若君』(第4回)「貞宗登場!」ー
北条時行は鎌倉奪還のため、日々剣術の稽古に励む。しかし、その太刀筋は、誰もが驚くひ弱さであった――! そんな北条時行が唯一得意とする武器は「弓」。「逃げ」と「弓」の二つを活かした戦術に頭を悩ませる諏訪頼重のもとに、突如来客の知らせが入る。諏訪大社を訪れたのは、新たに信濃守護に任じられた武将・小笠原貞宗。挨拶がわりと天下無双の弓技を見せつけた貞宗の姿に、諏訪頼重は妙案を思いつく。鎌倉幕府滅亡を機に動き出した各地の勢力図。諏訪の運命は、北条時行に託された。
<関連年表>
正慶2年/元弘3年(1333年)
5月18日 新田義貞、鎌78倉攻撃開始(「鎌倉の戦い」)
5月21日 新田義貞、稲村ヶ崎を突破し、鎌倉市内へ。
5月22日 北条一族&家臣283人、東勝寺で自害(「東勝寺合戦」)
鎌倉幕府滅亡(北条時行ら3人のみ逃亡)
5月29日 北条邦時が五大院宗繁の密告によって捕えられ、斬首。
7月17日 後醍醐天皇、「建武の新政」開始。足利高氏、尊氏に改名。
【今回の話】 犬追物(コミックス第1巻 第5&7話/第2巻 第8&9話)
┏五大院宗繁⇒北条時行が兄の仇討ち
┗常葉前(二位局)
┣北条邦時(1325年生まれ)⇒逃亡⇒密告され斬首
┣北条時行(1329年生まれ)⇒逃亡(信濃国へ)
北条貞時┳北条高塒⇒東勝寺で自害
┗北条泰家⇒逃亡(陸奥国へ)
「耳の裂けた鹿」とは?
巫女を鹿に見立てて耳を射るとは、小笠原貞宗の弓の腕は素晴らしい!(トランプ元大統領の銃撃事件を思い出しました。)
「縁起物だ! 耳の裂けた雌鹿1頭受け取られい!」の出典は知りませんが、「諏訪大社(上社)七不思議」の1つに、「御頭祭では神前に75頭の鹿の頭を供えたが、毎年必ず1頭は耳の裂けた鹿がいた」というものがあります。(雄同士の縄張り争いの中で耳が角で裂かれることはよくあることで、特に珍しいというものではなく、75頭も集めれば、耳裂け鹿が1頭はいることでしょう。)
【諏訪大社(上社)七不思議】
①御神渡り
②元朝の蛙狩り
③五穀の筒粥
④神野の耳裂け鹿
⑤葛井の清池
⑥御作田の早稲
⑦宝殿の天滴
【新キャラ】
諏訪盛高
諏訪一族の一人。大祝・諏訪頼重との関係は不明。
雫によれば「諏訪大社一の解説上手」。
小笠原貞宗
信濃国の守護。
目のいい弓の名手。
私的には、「弓道」は「日置流」のイメージが強い。「小笠原流」は、お作法、花嫁修業のイメージです。
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