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年の初めに日本人の起源について考えてみた。 -二重構造説から三重構造説へ-


https://www.nhk.jp/p/frontiers/ts/PM34JL2L14/episode/te/XRL92XPWX2/

 NHK『フロンティア 日本人とは何者なのか』を見た。
(再放送は1/8(月)17:00~18:00)

 これまでは、

  日本人(現代人)=縄文人50%+弥生人50%

と考えられてきた(二重構造説)が、DNA分析により、

  日本人(現代人)=古墳人70%+縄文人15%+弥生人15%

であることが分かった(三重構造説)という。

・縄文人:アフリカで発生した人類の祖先は、北進し、中東で東西に分裂した。西進したのがヨーロッパ人、インド→東南アジアと東進したのがアジア人になった。

人類の祖先───┳アフリカ人(アフリカに留まる)
(アフリカ) ┣ヨーロッパ人(北進して中東で西へ)
       ┗アジア人(北進して中東で東へ)┳縄文人
                       ┣北東アジア人→弥生人
                       ┗東アジア人→古墳人
       
 縄文人のDNAは、石器時代の人のDNAを色濃く残し、今で言えば東南アジアの孤立した少数民族(たとえば「森の民」と呼ばれるマニ族)のDNAに近い。
 東南アジアを出て北進したアジア人には、陸路で中国へ移動したアジア人と、船に乗って海岸沿いに北進した縄文人がいる。縄文人は日本に土着したが、さらに海岸沿いに船で北進して(巨大海藻の道「ケルプ・ハイウェー」を航海して)北アメリカに達し、さらに海岸線に沿って南下して中央アメリカにまで達した人もいたという。(アメリカ先住民のDNA分析も興味深い。)

・弥生人:西日本へやってきて稲作を始めた北東アジア人と縄文人との混血(二重構造)。

・古墳人:日本へやって来た東アジア人と弥生人との混血(三重構造)。DNA上では(生物学的には)現代日本人に近い。


 こうして、日本人という生物の成り立ちは判明したが、
①日本固有の文化(たとえば日本語)は、誰が担い手となって、いつ生まれたのか?
②古墳人とは何か? 中国で大規模な戦争があって逃れてきた人なのか、もしくは、寒冷化による不作により、食料を求めて中国から渡来してきた人なのか、それとも、攻めてきて日本を征服した人(騎馬民族制服説)なのか? (いずれにせよ、日本人のDNAを変えてしまった程の膨大な数の異国人の渡来により、日本国内は混乱したことであろう。)
に関しては、まだ不明である。











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