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西郷谷紀行 ①神社巡り

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 「西郷谷」(愛知県豊橋市石巻中山町)は、「東三河西郷氏」が、徳川家康の関東移封に伴い、関東に移住するまで、約70年間、本拠地としていた谷間である。

 周囲を山に囲まれ、「盆地」にも見えるが、東に開口部があり、西から見ると(上の写真参照)、開口部を三河三霊山の「本宮山」(山頂付近に三河国一宮・砥鹿神社の本宮がある)が塞いでいるように、いや、西郷谷を見守って下さってるようである。

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 西を見ると山が・・・そして、国境(くにざかい)の大沢山(中山峠)を越えると遠江国(静岡県浜松市北区三ヶ日町平山)である。私は、遠江国の「小夜(さよ / さや)の中山」よろしく「佐井(さい / さえ)の中山」と勝手に名付けて呼んでいる。

※「中山」は「中間の山」「境目の山」の意味で、遠江国の中山峠は郡境であるが、ここの中山峠は国境である。
※「小夜(さよ / さや)」は「佐野(さの / さや)郡」、「佐井(さい)」は「佐井郷」の「佐井」で、「佐」は美称(接頭語)である。

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 地図にすると、上のようになる。

《西郷谷の神社群》

日吉神社:『三河国内神明名帳』の「従五位上 佐井天神 坐 八名郡」
医(くすし)神社(醫神社):上の古地図には「薬師」とある。
諏訪神社:大永7年(1527年)、西郷正員が創建。
大蔵神社:『三河国内神明名帳』の「従四位下 大蔵明神 坐 八名郡」
秋葉神社:城山の山頂(萩平山城(鷹打砦)の本丸)

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