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源頼朝が詠んだ和歌10首と連歌など

■小川剛生『武士はなぜ歌を詠むか』
頼朝自身はすぐれた歌才の持ち主であった。側近と詠み交わした和歌が吾妻鏡に記録されている。いずれも場の緊張を和らげたり、相手の機知を試したりした即興の詠である。家臣との人間的紐帯を強めるために、あるいは京都の要人との交渉にも、頼朝は和歌の力を利用したようである。

源頼朝は、生涯何首の歌を詠んだか不明であるが、勅撰和歌集には次の10首が入集している。

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