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『熱田神宮異聞』弘法清水の龍

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 熱田神宮の湧き水の近くに、境内社・龍神社がある。

 龍は水神であるので、「さもありなん」と思うのであるが、

 現在の御祭神は、吉備武彦命、大伴武日命である。

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※『尾張名所図会』「摂社」では、一御前祠に「御本社の北にあり。祭神・大伴武日命は、日本武尊、東征の御供せし副将。『日本書紀』の「景行紀」に見えたり」、龍神祠に「御本社の北にあり。祭神・吉備武彦命にして、大伴武日命と同じき副将也」、清水祠に「龍神祠のうしろにあり。祭神・罔象女神(みつはのめのかみ)。傍らに清泉湧きたる此の社号とす。俗に御手洗(みたらい)と称し、又、弘法の清水ともいふ」としている。

 なぜ吉備武彦命&大伴武日命に替えられたのか?

 そして、弘法清水の龍はどこから来たのか?

 探ってみた。

龍神社(りゅうじんじゃ)
吉備武彦命(きびたけひこのみこと)、大伴武日命(おおともたけひのみこと)をお祀りしております。『日本書紀』には、景行天皇より日本武尊に遣わされた東征に従う神々としてその名が記されております。
https://www.atsutajingu.or.jp/jingu/about/keidai/

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