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三河国から遠江国へ(2/3)石巻神社

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 「日本のピラミッド」と呼ばれるピラミダルな山容の「石巻山」がある。
 UFOの目撃例が多いことでも知られている山である。(染谷将太さんの黒歴史とされる『みんな!エスパーだよ!』のロケ地である。ちなみに、上の写真は、遥拝所の「一の鳥居」である。)

 現在は「夜景の綺麗なデートスポット」となっているが、豊橋市民のイメージは「遠足で行く山」かもしれない。デートでも、遠足でも登れるということは、「禁足地ではない」「観光地である」ということである。

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 さて、巨岩に巨大な蛇が巻きついているから「石巻」なのであるが、そもそもこの石巻山にしても、三輪山にしても、ピラミダルな山容というのは、蛇がとぐろを巻いた姿である。

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 観光地「石巻山」の中腹に式内・石巻神社(山上社)、山麓に式内・石巻神社(山下社)がある。山上社は山頂の小祠であったが、強風で何度も吹き飛ばされたので、中腹に立派な社殿を建てたという。(社殿は南向きで、山頂を向いていない。)

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 山頂へは「山頂手前の鎖場」の梯を使って登り下りする。
 本宮山奥の院の鎖で登り下りする「男道」ほどの危険はないが、スリリングである。(下る時の方が怖い(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル)

 石巻神社は三輪氏が建てたというが、三輪氏の痕跡は地名に残る程度である。石巻山には天狗(秋葉修験)が入り、砥鹿神社がある本宮山の大天狗(熊野修験)と岩を投げあったと伝えられている。山頂の少し下に「大天狗・小天狗」があるが、修験者が入る前は大国主命と少彦名命であり、この岩の前の広場が古代の祭祀場であった。

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 山腹に、富士山の頂上の池と同じ名を持つ「このしろ池」がある。

 ──万病に効く「東洋のルルドの泉」

として有名で、往時は毎日1000人以上訪れ、式内・石巻神社(山上社)と駐車場の間の石巻温泉街は賑わっていたという。

【まとめ】 式内・石巻神社は、古代豪族・三輪氏の神社だというが、大神神社の分社一覧に「石巻神社」は載っておらず、石巻山に修験者が入山しての変質も経験した。そして、現在の石巻山は観光地である。

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