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あの岬を目指して行こう。

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 今回は「恋路ヶ浜」から「伊良湖岬」へのロケ。

■ロケ:「ロケ撮」とも。正確には「ロケーション撮影」。「撮影」は、ミュージックスタジオではなく、フォトスタジオでするものであり、フォトスタジオ以外の場所での撮影は「ロケーション撮影」である。

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 「恋人たちの聖地」「日本の渚100選

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 砂に書いたラブレター

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 展望台で休憩

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  鷹ひとつ み付けてうれし いらこ埼  (芭蕉直筆句碑)

 裏の句意は、「ファン1人、出会えて嬉し、伊良湖岬」(こんな東海道から遠く離れた辺鄙な場所(三河国の渥美半島の先端の伊良湖近くの保美)にも私の門人(杜国こと坪井庄兵衛)がいるとは嬉しい限りだ。そしてその門人に会えた)といったところ。私も全国のファンに会いに行きたいぜ!(今の所、「ファンです」と名乗りをあげてくれた人は0人だけど、サークル始めたから、現れるかも?)

 さて、「伊良湖」を「いらこ」と読む人もいるが、正式には「いらご」と濁る。「伊良湖」が「琵琶湖」「浜名湖」のように湖の名前であれば「いらこ」と読むのであろうが、「伊良湖」は湖の名前ではない。地名であり、表記には、『万葉集』の
・「伊良虞」(巻1-23)
・「射等篭」(巻1-23)
・「五十等兒」(巻1-42)
以外にも、「伊良久」(『三河国内神明名帳』)、「伊良胡」(『神鳳鈔』)、「伊良子」「伊良児」などあり、語源は不明である。

 ──「湖」は当て字であって、正しくは「胡」だという。

 渥美半島には「アラコ」「吉胡(よしご)」がある。「こ/ご」は耕作地で、「アラコ」は「新胡」で「(開拓により生まれた)新しい耕作地」、もしくは「荒胡」で「(石が多い)荒れた耕作地」であり、「吉胡」は「良い耕作地」だという。

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 異説として「伊良処(こ)」だと言う。「都(みやこ)」が「宮処(みやこ)」で「宮(天皇の御所)がある場所」のように、「あらこ」は「荒処」で「荒れている場所」だという。

 『万葉集』(巻1-24)の麻続王について詠んだ歌(上の写真は万葉歌碑)には「伊良虞能嶋(いらごのしま)」とあり、この「島」については、「神島説」と「答志島説」がある。(麻続王の配流先を「いらご」とするが、『常陸国風土記』には「常陸国行方郡板来村」(いたこ)、『日本書紀』のには「因幡」(いなば)とある。似ているので混同したとする説と、どれも正しく、流刑地が次々と変わったとする説がある。)

 また、古語の「島」には、「岬」の意味がある。海から見ると島に見えるからだという。そして、その岬が断崖絶壁であれば、「いら(伊良)」「えら(永良)」と呼ぶという。つまり、「伊良虞の島=伊良湖岬」だという。

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 伊良湖岬から見た三島由紀夫『潮騒』の舞台の「神島」である。
 書名の「潮騒」は、柿本人麻呂の万葉歌
 潮騒に 伊良虞の島辺漕ぐ舟に 妹乗るらむか 荒き島廻を(巻1-42)
からとったという。この歌は、持統天皇伊勢国行幸時の歌で、「伊良虞の島」は神島ではなく、伊勢から近い登志島だという。

 『潮騒』といえば、火を飛び越えるシーンが有名である。先日、『北の国から』の再放送を見てたら、同じようなシチュエーションになったが、純はストーブを飛び越えなかった。まさに純だ。「名は体を表す」とは、このことだ。純は純粋な草食系で、新治のような肉食系ではない。

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 さて、伊良湖岬に到着! あとは自由行動!

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 名物大アサリを食す。

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「浜辺美波は本名です」

 衝撃が走った。本名ですとー。素敵過ぎる。名前の由来は、

「父が朝倉南の大ファンだったから」

だそうだ。(ワタシ的には「美波」といえば、『ゆるキャン△』の鳥羽美波(本栖高校の歴史の先生)だな。)

以上、伊良湖岬からでした。
一生懸命やったわ。ほんとに…

【おまけ】第1期メンバー撮影会

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「ロケ」と聞くと、心が踊り、
>85mm、絞り開放でバストショット
を撮りがち。

せっかくのロケだから、
>35mm、F11(パンフォーカス)でフルショット
で背景もきちんと撮りたいものだ。

さらに言えば、
>人物を添景にした風景写真(通称「雰囲気写真」)
でもいいかと。

「一期一会だ」
と、一生懸命撮るのも悪くはないが、肩の力を抜いて気軽に撮るのも楽しい。
>ノーファインダーでスナップ写真
とか、
>「彼女と、伊良湖に旅しました」って「ロードムービー的組写真」
とか。

■参考図書:荒木経惟『旅少女』(青春18きっぷのポスター)
■参考記事:Mr.Portrait 青山裕企『少女礼賛』「岬を目指して」
・少女礼讃 |#597|岬を目指して(一)2021/03/26|4661-4664
・少女礼讃 |#598|岬を目指して(二)2021/03/27|4665-4668
・少女礼讃 |#599|岬を目指して(三)2021/03/30|4669-4674
・少女礼讃 |#600|岬を目指して(四)2021/03/31|4675-4682
・少女礼讃 |#601|岬を目指して(五)2021/04/02|4683-4689
・少女礼讃 |#602|岬を目指して(六)2021/04/03|4690-4693
・少女礼讃 |#603|岬を目指して(七)2021/04/06|4694-4700
・少女礼讃 |#604|岬を目指して(八)2021/04/08|4701-4707
・少女礼讃 |#605|岬を目指して(九)2021/04/10|4708-4714
・少女礼讃 |#606|岬を目指して(十)2021/04/13 |4715-4721

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