『英雄たちの選択』「“若君”北条時行の終わりなき戦い」
・田中大喜編著『図説 鎌倉幕府』(戎光祥出版)
・鈴木由美『中先代の乱』(中公新書)
・松井優征『逃げ上手の若君』(ジャンプコミックス)
・松井優征『逃げ上手の若君』(ジャンプコミックス)
■コメント①北条時行の潜伏地
1333年の鎌倉幕府の滅亡から「中先代の乱」の1335年までの2年間、北条時行はどこに潜伏していたか? 『逃げ上手の若君』では諏訪(長野県諏訪市)とするが、私の知る限り、諏訪には潜伏伝承が無い。伝承地は、
・長野県伊那市高遠町三義地区の御所平
・長野県伊那市高遠町藤沢北原の権殿屋敷:北条権頭時方(時行?)
・長野県伊那市富県北福地の時行屋敷
・長野県上伊那郡中川村四徳の殿小屋、殿屋敷、鎌倉屋敷
・長野県下伊那郡大鹿村大河原桶谷の頭屋敷
の5ヶ所である。
番組では、桶谷を取り上げたが、「4軒の北条家があった」「北条家の墓がある」で終わってしまった。残念である。制作者には考えて欲しい。鎌倉から北条時行がやってきて2年間住んだとしよう。ただそれだけで、北条家があるのは変ではないか? 同局の「ファミリーヒストリー」のように、深く掘り下げて欲しかった。
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