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菅野俊輔『真相解明「本能寺の変」』

 私の記事でPV数が多いのが『乙夜之書物』についての記事です。
 最近PV数が伸びない理由は、書籍化。
 著者は私でも(笑)、萩原大輔氏でもなく、古文書解読のエキスパート!

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 2021年1月、『乙夜之書物』に「本能寺の変」の時、明智光秀が本能寺にいなかったと書かれていると萩原大輔氏が公表して話題となった。実は『明智軍記』にも「本能寺の変」の時、明智光秀が本能寺にいなかったと書かれているが、『明智軍記』は「信用できない本だ」として話題にならなかった。しかし、『乙夜之書物』は、「本能寺の変」に参加した明智軍の武将の話を記した本であり、「信用に足る」と話題になったのである。

 話題になったら、その熱がさめないうちに研究本を出せば売れるのであるが、『乙夜之書物』は、翻刻本が出ていないので、古文書を読める人しか研究対象にできない。出版社から私に出版依頼が来ないので(苦笑)、誰が最初に研究本を出すかとワクワクしていたら、半年後の2021年7月2日、古文書解読のエキスパート・菅野俊輔氏が出された。(900円+税=990円)

【感想】手に取った瞬間、「薄い」と思った。全189ページ。(販売価格を1000円以内するためのページ数制限?)内容は、『乙夜之書物』の現代語訳と解説。『乙夜之書物』の翻刻がなくて非常に残念。最後に史料として、『乙夜之書物』と『政春古兵談』の翻刻を載せて欲しかった。

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■菅野俊輔著『真相解明「本能寺の変」』(青春出版社)
戦国最大の事変「本能寺の変」──
2021年1月、その「本能寺の変」に参加した明智方部将からの貴重な証言が加賀藩の古文書『乙夜之書物(いつやのかきもの)』の中から見つかった。
歴史界を騒然とさせているその記述には、実際に襲撃に加わった当事者だからこそわかる、これまでの定説をくつがえす事実の数々が含まれていた。
古文書解読のエキスパートが『乙夜之書物』を解読して、従来の歴史小説や大河ドラマ「麒麟がくる」では描けなかった真相を明らかにします。

※帯や紹介文の「明智方部将」は「明智方武将」の誤りだと思われる。
・p.16「駿河(静岡県東部)府中」→「駿河国(静岡県中部)府中」

第1章 信長と光秀の〝蜜月〟
第2章 謀反の真相
第3章 斉藤利宗と『乙夜之書物』
第4章 〝三日天下〟の真実
終  章 本能寺の変で〝勝利〟したのは誰か

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000075284.html
http://www.seishun.co.jp/book/22967/

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