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『乙夜之書物』と『政春古兵談』

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加賀藩の兵学者・関屋政春が収集した武辺噺集『乙夜之書物』『政春古兵談』に関するあれこれ
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#可児才蔵

縁側で首を切るコツ at 本能寺(『乙夜之書物』)

縁側で首を切るコツ at 本能寺(『乙夜之書物』)



■関屋政春『乙夜之書物』
一、御番衆、随分働といゑども、思いよらぬ事なれば、何(いずれ)も素肌にて僅かの人数。敵は具足、甲を着、弓、槍、鉄砲を備えて大勢で攻め込む。終に縁の上ゑ追い上げ、突き伏せ、切り伏せ、首をとる。去れども、何としても首落ちず。其の時(後略)。

【意訳】「本能寺の変」において、御番衆(宿直の警備兵)はよく戦ったが、不意打ち(夜明けと同時の奇襲)であったので、皆、武装しておら

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