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漁船

片付けをする夢を見た。

宴会が行われた後のマンションの一室で、流し台に溜まった食器やテーブルの上のペットボトルを、なぜか宴会に参加していない私が片付けている。
ペットボトルが数十本あったのだが、全部コカ・コーラの500mlボトルだったのはちょっと面白かった。宴会なんだから、酒とかもっと他にあるだろ。
やはり夢らしく、食器を洗って水が跳ねたりとか食べ物の欠片がそこかしこに落ちているとか、「片付けをする大変さ」みたいなものは特に感じられないまま終わらせた。

その場にはもう一人、多分年下の男の子がいたと思う。うずくまって落ち込んでいるようにも見えた彼と少しだけ交わした会話も何となく覚えていて、私が抱えている悩みに近いことを君も気にしているのかと問いかけていた。現実の私の中ではどうするべきか答えが出ているものの、特に行動しないまま見て見ぬふりをしている事。

もしかしたらこの夢は、「分かっているならいい加減何とかしなさい」という啓示みたいなものだったのだろうか。ということは、その前の片付けは「部屋散らかり過ぎ、片付けなさい」的な……?そんなことに脳のリソースを割いた覚えはないのだが。


同居人が仲良くしている友人のことが気になっている。いえ、修羅場のようなことではございません。
最近の彼は人生に躓いているように見えて、簡単に言えば結構落ち込んでいるらしい。ほとんど会わないから同居人からの又聞きとはいえ、しばらく同じ会社で働いていたこともあって、おおよそどういった人間か知っているだけに気にかけてしまう。
外見はちょっと怖いが話してみると面白く、性格は豪胆なんだか繊細なんだかよくわからない。今まで出会ったどの人にも当て嵌まらない人間性を俯瞰するように交流を続けていることを知られれば、デリケートな彼には業腹だろう。嫌われたくはないので、一生悟られないようにしなければ。

今朝の夢に出てきた男の子は彼のことだったのかもしれない。年下だし、丁度昨晩に同居人との話題に上がったばかりだし。
最近寝つきも寝起きも悪いので変な夢を見がちだが、ちゃんと覚えている上に現実とリンクしている夢は久々だ。夢というのは自分の記憶の中から構成されているというが、とっくに卒業した大学に通っていたり過去の恋愛に結びついていたり、絶対にありえないことが起こっていたりと時系列もリアルさもめちゃくちゃだ。
もしかしたら未来のことを見ている時もあるのだろうか。だとしたら、果てしなく広がる青い花畑に埋もれた棺桶で眠れるのだろうか。

実は昨夜、寝る直前に「YUMENIKKI」をプレイしていた。だからゲームの要素がこれっぽっちも夢に出なかったのが少し不思議。
御馴染みRPGツクール製フリーゲーム「青鬼」や「魔女の家」などと同じ頃に流行っていた「ゆめにっき」がリメイク版として配信されているもので、3Dになった分、夢の世界の不気味さがより強調されている。かなり大きく改変されているらしく、フリーゲームの方をやり込んだ人間からすると知らない要素がかなり多い。新鮮な気持ちで楽しめて嬉しいけど、センチメンタル小室マイケル坂本ダダ先生が出てくるかどうかで評価がだいぶ変わる。あの部屋好きなんで。

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