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95.そこで見た景色。それだけの話よ。[本日のことば vol.54]

例えば――
いまから山に登ります。
エベレストに登頂します。
それらは極めて情緒的な発想である。
そしてそれを一歩一歩登っていきましょうと。
そこでいろいろなギアを使う。
エンジニアリング的なものも使う。
そうやって、一歩一歩、地道に地道を重ねて登っていく。
困難きわまりないと思うよ。
想像してみてほしい。

そしてきみは頂きに立った。
登り詰めた。
ようやく頂点に立ちました。

  そこで見た景色。

それだけの話よ。

出典

「ねとらぼ」の紀里谷和明監督へのインタビュー
ハリウッド監督・紀里谷和明2万字インタビュー×東大作家・鏡征爾:禁断の解禁 ここにあなたの悩みをひもとく全てがある<後編>』より。

ひとこと

はい、またまたまた紀里谷和明さんのことばです。
前回の鏡インタビューの、今回は後編。

これ、このインタビュー、
前編も後編もぜひ興味のある人には
読んでみて欲しいです。

僕は
初めてこのインタビューを読んだ時、
震えました。
心が。

多分、僕は当時
インタビュアーである鏡征爾さんに
シンパシーを感じてたんだと思います。

東大在学中に
書き上げた小説が文学賞を取って
作家デビューを果たし、
商業でコラムをもってこんな大物に
インタビューをするような人とは
才能も成果も違い過ぎて、
「シンパシー」も何も無い、おこがましい
勿論それは分かってます。

が、

自分への期待や理想と
現実とのギャップ、

自分の不甲斐なさや
日の目を浴びる仲間との比較、

それでも手放せない何か、

そんな悩みや葛藤の部分に

僕は勝手にシンパシーを
感じたのかも知れません。

そして、それに対する、
紀里谷和明監督の
圧倒的な強さや確信、明快さ

そこを眩しく思いながら、
ギャップに打たれながら、
惹かれるところにも。


なんだかやけに
感傷的な文章になっちゃいましたが、

自分自身の現状に
モヤモヤしたものを感じたり、

理想とのギャップがあったり、

あるいは、努力はしてきたものの
「何のために頑張ってるのか」が
よく分からなくなってきていたり、

そうした人達には、
きっと何か刺さるものが
あるんじゃないかなと
思います。

前編も後編も
紹介したのは
ほんの一部です。
(なんせ2万字ですからね)

鏡先生が、
このインタビューの冒頭に綴ったことばを、
最後に引用して終わります。

この文章が、あなたの心の暗闇を照らす光になりますように。

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