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生成AIは何にお金をかけるのかがポイントのフェーズへ

年間250~300本は映画を観る木村です。

生成AI初心者の方は、私の運営するサイト「はじめての生成AI.com」で、ChatGPTのことや画像/動画生成に関する概要的なところを知っていただき、こちらnoteでは、脱・初心者目線でのコラム等を執筆しています。

生成AIの進化、それはもう目まぐるしいスピードです。

今回は画像/動画生成AIに関して少し書きました。

画像生成AI界隈の進化はさほど目ぼしいものは無いようには思えます。

日本だと2次元アニメ系の可愛い女の子・グラビア系美少女画像が変わらずよく見かけますが、どれも同じに見えやすく、何に、何処に差があるのかはある程度画像生成AIリテラシーがないとわからない感じです。

これは批判的というわけではなく、何らかでマネタイズ化の際、”差”がないと薄利多売になるでしょうし、単に「大変そうだなぁ」という想いのみです。

勘違いしてはいけないのが、2次元アニメ系の可愛い女の子・グラビア系美少女画像の生成は簡単だと言っているわけではありません。

一度でも生成したことがある方なら理解していると思いますが、簡単とは言えないですし、奥深さもあります。

ただ、あまりにも既視感があるため、おおよそ製作者本人の意図と見る側のリアクションの乖離が生まれやすくなっているように感じます。

また、それらがアート性、芸術性が無い、といった批判でもなく、少し画像生成AIに触れることで誰もが2次元アニメ系の可愛い女の子の画像を生成できるのがわりと普通の時代になっている今、その画像におけるパンチラインは何処なのか?

そういった部分を探してしまったりと、気になってしまう私です。

普通に実際に画を描くのと同じで、画像生成AIも各々が好きなものを出せばいい、それはそうだと思います。

単純にラーメン全般が好きという方もいれば、私は醤油、僕は味噌、わたしは塩、いや自分はとんこつしかラーメンは認めない、といったように、それぞれ画像生成AIを使うクリエイターにしても観る側にしても好みがありますから。

ただ、それが全員が同じ方向を向いて、僕も私も猫も杓子もとなってしまうと、それが駄目になった時=日本の画像生成AIの生態系は変化する時なのかなと。

もちろんその画像制作する人のパーソナルな面が見えないうちは、コマーシャル的要素も大いに含まれるものだと思いますが、対画像生成AIに関してはある程度プロンプトのことがわかれば、あるいはimg2img(画像を元に新たに画像を生成)と、”似たようなものなら誰でも出力できる”という時代になっています。

となると、”差”を出すにはどうするのか?

簡単に言えば、例えば同じ画像生成AIを使うとしても、”その人にしか出せない画”を出すことではないかと思います。(これは個人的にです)

普通に絵を描くのと同様に、画像生成AIといえど、使いこなす等によって”画力”に差が出ます。

つまり、”その人にしか出せない画”を構築させる=ほかと差を生む画につながるのではないかと思っています。

もちろん、画像である以上、結局は観る側によって十人十色でもありますし、”その人にしか出せない画”が絶対に良いということではありません。

ただ、”その人にしか出せない画”を構築させるというのは、画像生成AIを使いこなしている、と捉えることは出来るのではないかと思っています。

これは画像生成AIだけでなく、生成AIサービスは、私たち人間が”いかに使いこなすことができるか”がポイントだと考えています。

次に、動画生成AIにおいては、アニメーション系の動画生成AIだけでみても、正直”流行”も何もないというか、流行っているように見えて、1・2ヶ月もすれば、同じAIサービスを使っていても、+αによって大きな違いを生むようになっていたりと。

画像/動画生成AI界隈のトップをひた走る先頭集団は、背中は見えていても、なかなか追いつかせてくれない状態というか。(背中は見えているのでいいんです)

2024年どうなる生成AI~動画生成AI編~と題してnoteを書いたのがほんの2ヶ月前です。

なかでもやはり特筆すべきは、いわゆる”アニメーション系動画生成AI”の進化です。

ChatGPTの開発元で知られるOpenAIが2月に発表した「Sora」は、これまでのアニメーション系動画生成AIを覆すような、”Sora以前、Sora以後に分かれる”とまで言えてしまうようなインパクトの大きな発表でした。

Soraについては以下2つの記事でピックアップしています。

そんな期待を寄せたいSoraではありますが、アニメーション系動画生成AIは最早”それ単体で生成した動画”ではなく、ほか外部ツール等を用いての「+α」込みの映像作品(動画)が増えてきているように思います。

”合わせ技”といえばわかりやすいでしょうか。

例えば、どんな動画が+αまで施されている動画なのか?

それは…

知りうる限り全て書くかどうか迷いましたが、「この動画生成方法に関するプロセスは教えられない」という制作者さんもいるでしょうし、バランス等トータルで考えると、私が全て話してしまうのはよろしくないと判断し、ここに書くことは出来ません。

ただ、+αのAI動画にも直結しうるプロンプトのこと等も込みで、現在noteにて膨大なボリュームになるであろう、秘帳というべきか虎の巻というべきか、ただいま鋭意執筆/制作中です。

いつ、どのような形で公開するかは未だわかりませんが、例えば画像生成AIでいうと、『どんな画でも出せるような』をモットーとし、執筆しています。

▼77秒でわかるAI動画の世界

そんな今日この頃ですが、画像生成AIにしても動画生成AIにしても、何を求めているのか?

具体的には

この画像生成AIで何がしたいのか、目的は何か?
この動画生成AIで何がしたいのか、目的は何か?

自分の目的にあったAIサービス・ツールを選択するのは非常に大切なことです。

ChatGPTやGoogleのGemini等、大規模言語モデルにしても、単発的な目的から中長期的な目的で利用される方、両方いるかと思います。

簡単に、読めない漢字を調べたり、メールの文章を考えてもらったり、翻訳に使ったり、利用するユーザーは何らか目的があって使っていることでしょう。

進化のスピードが目まぐるしい生成AI界隈ですが、おそらく今後ほとんどの生成AIサービス・ツールは基本的には有料利用必至になると思っています。

特に画像や動画生成AIは「ほぼ確」で基本有料なのではないかと。
これを書いている今、↑で触れたChatGPTは兼ねてよりGPT-4利用は有料となっています。

また、Anthropicは最新AIモデルファミリー「Claude 3」を発表。無料利用可能ですが、やはり基本的に使いこなすとなると有料必至です。

▼GPT-4とClaude 3のわかりやすい比較

”基本”有料というのは、もしかしたらそのサービスが世に出て(私たちが一般利用できる)、トライアル的な位置付けで限定的に無料で利用できることはあるかも知れないというケースもあります。

そのため、基本的には有料だと。

↑で触れたアニメーション系動画生成AIを駆使して(とはいっても+αの部分が駆使になるかと)、利用するにも、画像を生成するにしても

どこにお金をかけるのか?

をまず明確にすると良いかと思います。

これは、基本有料と考えると、あとは必然的に「どこに、何にお金をかけるのか」がポイントになってくるからです。

だからこそ、画像/動画生成AIを使って「何をしたいのか」が大切になってくるというわけです。

例えばアニメーション系の動画生成AI「RunwayのGen-2」は、基本有料なので、あまり”あれこれ試す”といった使い方には不向きです。

一方で、Pika(日でクレジット復活)やPixVerse(現状完全無料)であれば、”あれこれ試す”といった使い方が可能です。

尤も、熱量が乗らないと、どのサービスを触ってもあまり意味がないと言えます。

画像生成AIにしても、「すごいんだけど、特に描きたいものがない」という理由から、一切触れたこともない知人もいたりします(笑)

盛り上がっているのはあなた方数名ですよ

というのもここ日本ではまだまだ聞こえてきますが、はじめの黎明期や生成期(矢継ぎ早にいろんな生成AIサービスが開発されている今)は、何の世界も大体同じようなものです。

画像/動画生成AI界隈の進化のスピードは速いですが、当noteでは個人的に気になる生成AIやアートコンテンツも、引き続きUPしていきます。

それと、先に触れたプロンプトに関する虎の巻、的なものを執筆中ですので、興味のある方は引き続き宜しくお願い致します。

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