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なつかしいあの町へ

7時すぎ起床。

昨日の晩、旅に出る高揚感と不安が入り交じりお腹をこわした。よくあること

お腹の調子を気にしながら、8時に家を出る
夫が東京駅まで見送りに、一緒にきてくれた
旅のお供にと、文庫本2冊を選んでくれた

・つげ義春『つげ義春日記』
・藤原マキ『私の絵日記』

漫画好きで読み物を読まないわたしにぴったや

新幹線のなかでいろいろ考える。
電車に乗れなくなったあの日のこと
高校時代の恥ずかしい失態
甥とはじめて会った日
姪が生まれた日
いとこが亡くなった日のこと
最後の会話は電話だった
か細い声で泊まりに来たいと言う
母の体調がすぐれなくて断ってしまった
母さんもわたしもとても後悔している

こうなっていたのではないか
と言う勝手な妄想、予想、
あの時こうすれば
なんて言葉は数年たった頃から口にしなくなった

現在のわたしは

未来のわたしは

過去のわたしは

藤原マキを半分以上読んだところで、眠気に襲われる
イヤホンをつけて音楽を流す
いつだって旅のお供はくるりの『Tower Of Music Lover』
音飛びするくらい車内で何度も何度もアルバムをリピートした
『ばらの花』が流れる、うっかり泣きそうになる
ジャケット、京都タワー、これからこの街へ