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忽那の雫第8話 スタートダッシュに賭ける男たち!

ちょっと今日は、昔書いてたメルマガの記事から、スタートダッシュに賭ける男たち!という話しを載せてみたいと思います。^ - ^

舞台は忽那諸島の興居島で、全国規模のカレイ釣り大会に起きた出来事です。

冬場のカレイシーズン、オレのホームグラウンドである瀬戸内西部の島の一つ、興居島では早朝から実績のある釣り場を求めて集まった投げ釣り師たちが、二輪四輪ごちゃまぜの壮絶スーパーレースを繰り広げる!^ - ^

早朝5時ころより、カレイを釣ろうと集まった投げ師たちは、興居島行きの一便(6時15分)まで、ホットコーヒー片手に、わきあいあいと釣り談義で盛り上がるのだが、フェリーに乗り込むなり全員の目つきが変わるんですよ。(^。^)

その目はレーサーそのもので、はじめての人はその異様な雰囲気にまず圧倒されます。

その日、オレの同行者はKさんとSさんで、めざす場所は一緒なんですが、それぞれのソフトバイクにまたがり、問答無用のレースに加わる。^ ^

いくら良く釣れる有名な島とはいえ、超一級と言われる場所は限られていて、みなそれぞれに思い思いの好ポイントを押さえようと必死なのだ。

当然オレたち三人も、事前に打ち合わせてある場所をおさえるため、協力して一番乗りを目指す。

いったい誰がどこへ行こうとしているのか、まったくわからないため、朝のコーヒータイムの時、顔見知りどうしなら、さりげない会話の中で行き先を探ろうと、プロフェッショナルなかけひきをする。(笑)

何はともあれ思った場所へ一番で到着すれば良いのだ。

そしてフェリーは着いた!

ゲートが開き船員が乗り込んだ順に降りるよう指示を出すが、それは車の場合。

バイク軍団は車の両脇から堰を切ったように飛び出し、左右の確認もなしにダッシュをかける!

オレもそこそこのスタートをきったのだが、最初のコーナーでスピードをおさえたため次々に追い越される。

Kさんはオレのすぐ後ろにつけていたが、Sさんがカーブのブロック塀に激突して脱落、よ〜し、こうなりゃオレがとフルスロットル!!

登りで何台かを追い越したが、その際、他のバイクに軽く接触し、山をのぼりきったとこのカーブで一度バイクを止め、落ちかかった道具を直していると、後ろからものすごい勢いで走ってきたKさんが、急カーブなのにブレーキも握らず、そのまま道をはずれて飛んでった!!(°▽°)

ブーン! バキバキ!

お〜い!Kさーん大丈夫〜?の声に、先に行ってーの返事があった。

ミカン畑の肥やしになったKさんのぶんもオレは走り、やっとの思いで予定の釣り場に着くと、幸運にもまだ誰も来ていなかった。

オレは命懸けで確保した釣り場で、釣りの準備をしながらKさんとSさんを待っていると、しばらくしてKさんが顔に生々しいキズを作って現れ、Sさんはとうとう来なかった。\(//∇//)\

後で聞いたら、Sさんのバイクは前輪があさっての方向に曲がり、走行不能になったとのこと。

この日は、KさんとSさん以外にも転倒者が続出したらしいが、そこまでして釣りたいのかと、自分をすっかり棚に上げて思うオレだった。(汗)

こんな思い出のある島なんである。←バカタレが( ̄▽ ̄)

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