忽那の雫第320話 釣り達人烈伝!1 (五島列島でホゴ釣る人)
今回また新たに書いておきたいシリーズを追加する←シリーズ作り過ぎて追いつかない(`・∀・´)
長く、ほんと長い間釣りの世界を歩いて来て一つ思うことがある。
釣りの世界には名手・名人がたくさん居るが、なかなか達人はいない。^ - ^
この差がわかるだろうか^ - ^
ウィキペディアでみると、名手は上手い人で、名人は上手い上に名もある人。
そして達人とは技芸に秀でた上に人生を達観している人だとある。^ ^
タイトルに使った画像がまさに達観した人なのだが、←出直してこい!( ・∇・)
あなたのまわりにはどのような人がいるだろうか?
釣りの上手い人というのは世の中に五万といる。←五万どころじゃない(°▽°)
その中にはメディアに露出する名前の知れ渡った名人が居る^ - ^
そしてその中にも居るが、それ以外にも上手くて人生を達観した人がいるのである。
このシリーズでは、ワタシがこれまでの釣り人生で見た達人と思える人を一人ずつ書いてみたい。
言っておくが、ワタシは入らない←誰も入ると思ってないぞ!\(//∇//)\
記念すべき一人目の達人は、ワタシのホーム(瀬戸内海)から飛び出した所に居た。
この人だけは東シナ海からエントリーする←え、エントリーなのか?( ̄▽ ̄)
この人はどうしても外せないんです。
どこの誰かもわからないが、、、。( ̄∇ ̄)
もう20年くらい前になるだろうか、ワタシはシロギスのデカいヤツを釣ろうと、長崎の五島列島に通っていた時期がある。
毎年一度は行って10年くらい通ったが、念願の35センチオーバーには出会えていない。
尺ギス(30センチ)オーバーは毎回見るが35センチの壁は厚かった。
数も出る場所は見つけたが、100匹釣っても35は出ない。
精神的な何か、足りないものがあったのだと思う。^ - ^
まあその話は置いといて、この五島で出会った人の話だ。
わたしの弟も一度連れて行ったが、イトヨリやハギなどの型のいいのはバンバン当たる。
こんなの全部持ち帰ることは出来ない。←100リットルのクーラーがいる( ・∇・)
岸壁を覗くとデッカいカニが居たり、チヌなんかは地元の人の話しでは、ゴミ扱い?
ちなみにワタシが釣ったチヌの最大は55センチだが、そのくらいのヤツはそのへんに悠々と泳いでいる( ・∇・)
どう表現していいか、記録もの級はそのへんに見えているのだ。^ - ^
こうなるともう、どうでも良くなってしまう。
そんなのは泳がせておけ!
それより晩のおかずを釣って来いと、奥さんが怒鳴る!
そんな境地だ。(°▽°)
これこそが、物事を達観することなのではないだろうか。
何があっても動じない、あるがままを見る、そんな境地になってくる。^ - ^
ワタシが、ココだと思って滞在中に何度も訪れる場所がある。
若松島の湾奥なのだが、ココで釣ってると、ママチャリでフラリと現れたオッさんが、釣れる〜?
と聞きながら半笑い状態で通り過ぎて行った。←馬鹿にしとんのか!\(//∇//)\
オッさんが向かった先は行き止まりで、100メートルくらい離れた行き止まりで竿を出した。
そしてものの30分くらいだったろうか、竿を中途半端に縮めて、バケツを重そうにぶら下げたまま、帰ってきた。
兄さん←今はもうオッさん、ガシラ食う?
だったか?
そんなことを言った^ - ^
ワタシは遥か松山から来てるのを忘れて、はい食いますと反射的に言ってしまった。^ ^
じゃ、これ食いなといって、バケツから二匹大きなホゴを取り出した。
奥さんと二人で釣ってたので、二匹くれたんだろうが、25センチくらいの立派なカサゴだった。^ - ^
え?
いいの?
と言って受け取ってしまったが、←もどさんかい!(^。^)
少し話したそのオッさんの話で分かったことは、この辺に住んでいることと、晩のオカズは釣っていること、家には犬も居て、魚は好きだと言うこと。
奥さんの話は出なかったから、もう居ないのかもしれないが、聞けなかった。
オッさんが持ってた道具をチラッと観察したが、仕掛けまではわからなかったが、竿とリールはワタシが子供のころに使っていた程度のものだった。^ - ^
エサはたしかその辺で捕まえたカニだと言っていたと思う。
ワタシに二匹の大型ホゴをくれたので、持ち帰る分はあるのか心配になって聴くと←そこは聴くんかい!( ̄▽ ̄)
十分あると言う。
それどころか、いつも釣る分釣ったあと、ワタシにもやろうと、二匹余分に釣ったらしいことも話を聞いてるとわかってきた。(`・∀・´)
夜になるとバンビがたくさん出てきて、なんとなく怖い島での夜釣りは控えていたが、夜釣りをする人を見かけないこの島の夜の獲物も気にさせる、凄いポテンシャルを秘めている。^ - ^
オッさんがやっていた釣り場を後で観察したが、ここでどうやってアノ釣果を得たのか、謎だった。
ホント、わずか30分くらいの間におそらく7〜8匹の良型ホゴ
しかもエサはその間に捕まえたカニだと言う。
カサゴの入った網を沈めておいて、それを回収したとしか思えないくらいの神業だった。
場所を変えてキスを引き釣りしながら、先ほどの魔術の謎解きをしているワタシでした。
青い矢印が魔法の現場(^◇^)
食うために釣る^ - ^
いろんな釣りもののある島でカサゴを釣る。
信じられないスピードで釣る。
遠方からの釣り客の分も釣る^ - ^
道具にこだわりがない。
釣れても釣れなくても釣り、でも晩のオカズだから確実に持ち帰る。^ - ^
この人、家の畑で採れるものと魚で十分なくらしが出来ているそうで、柔和な顔をほころばせて話す姿は、マサに達人!
達人一人目の話でした(o^^o)
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