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「桜についての考察と、善行」2023/03/22


  • 桜を見てきました、目黒川の。まだ五分咲きといった具合でほとんど散ることなく枝に静止した状態で花があった。桜の花は散ってる姿の方が印象的だからあまりに静的すぎると違和感を覚える。作り物っぽいというか儚さという桜を構成する要素だけが抜き取られているような。無二のバランスで成立する積み石とか、ピンセットと穴あきスプーンとトンカチがそれぞれを作用して律する写真とか、本来動きがあるはずなのにそれを感じ取ることができない、というか動的なものと静的なものを一度に感じる歪さや奇妙さの一部を感じてしまったような気がする。

  • 花見をしているときは人に流されないように、かつ桜を見ながら歩くことに専念していたからあまり意識していなかったけれど、感動が薄かったりしたのはこの違和感のせいかも知れない。満開の時期にもなれば桜は散り出す。そうなれば僕の感じることのできる桜が見れるはずだ。また行こう。

  • でも、桜の枝にはあまりそういった不気味さは感じない気がする。切り取られた命は止まっているのが当たり前だからか? 結局は慣れって気もするけれど、くだらない議論や価値観の話を延々回し続けるのは嫌いじゃないから回し続けよう。今は回転車の中の鼠でいいや。


  • 野球、日本が勝ったらしい。絶対に『もし日本が勝ったら〇〇するわ』系のツイートが跳梁跋扈してるんだろうなぁって思ったら意外とそうでもなかったことは覚えてる。

  • 実験の連絡をして、二人の先生からそれぞれ別の回答が帰ってきた。一人は時間内であれば実験OK、もう一人は時間ないから実験NGだと。どうしようもないから実験室行って菌株を冷蔵庫に入れるだけしてきた。本当ならシャーレに植え継いでから帰りたかったけれども。

  • 終業式は学校に行かないから、春休みを冷蔵庫の中で過ごしてもらうことになる。だからその前に新しい培地に植え継いであげようと思った。今日がそれができる最後の日だったからなんとかしたかったけど、僕の使ってる菌は強い菌だからなんとかなりそうではあるかな。管の中にほんのちょっとこびりついた有機物でも生きていけるほどの菌だから。

  • そういえば、北千住駅で困ってるおばあさんを助ける、なんていう漫画みたいなことをした。竹ノ塚に行くのにTXのホームにいたから案内しようとしたんだけど、僕も案内がそんなに上手い方ではないから一緒に行っこうとした。結局、僕がTXの改札を出ることはなく、『そこの日比谷線って書いてるとこ乗ればいけます』って言って見送った。

  • 客観的にこれは『イイコト』なんだろうか。見送ってる間に僕の心はなんの感情も出力しなかったし、なんの思考も出力しなかった。ただ送るだけだったから。口頭で説明することに比べて面倒でもなかったし、体育終わりとかでもないから疲れてもなかった。強いていえばちょうど来た電車を見送った程度。真っ昼間のことだったからあんまり駅のホームも混雑していなかった。


カフェインまみれの大学のコンビニ


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