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Unity Editor上での動作確認 (Windows Only)

Windowsでは、Quest Linkが使用できるのでヘッドセットを被ることなく、Unity Editor上で開発中のVRプログラムを動作させることができます。( Quest Linkをmacにも対応させて欲しい… )
最終的な動作確認は、ヘッドセットを被って行う必要があるものの、開発途中のちょっとした確認をUnity Editor上で行えるのは、大変便利です。


環境

Unityバージョン:Unity 2022.3.13f1
XR Interaction Toolkit:2.5.2
Meta Quest2:v59

Quest Linkの設定

Windows PC上で、Metaの公式ページよりQuestアプリをダウンロードしてインストールします。
Windows PCとQuestをUSBケーブルで接続し、Questを認識させます。
詳細の手順については、公式ページを参照してください。

Unity上での設定

■Project Settingsの設定
動かしたいUnityのVRプロジェクトを開き、Project Settings(Edit > Project Settings…)から、XR Plug-in Managementの設定項目で、「Windows, Mac, Linux settings」タブを選択し、「Oculus」にチェックします。

Edit > Project Settings > XR Plug-in Management

■Build Settingsの設定
通常通りQuestのビルド設定を行います。

  • Platformを「Android」に変更

  • Texture Compressionを「ASTC」に変更

  • Run Deviceを接続しているOculus Questへ変更

  • Development Buildにチェックを付ける

File > Build Settings…

プロジェクトの実行

Quest上からQuest LinkでWindows PCに接続した状態にします。通常のQuestのホーム画面では、動作しないので注意してください。
Windows PC上のUnity EditorのPlayボタン(または、Edit > Play)を押下することで、GameタブにQuest上で実行したように操作可能な状態で実行され、ヘッドセットを動かすと視点が動き、コントローラーを動かすとUnity Editor上の画面内でもコントローラーを動かすことができます。

Edit > Play

無線での接続について

無線でも以下の対応をすることで可能です。

  • Quest上からAir Linkで接続を行う。

  • Androidの開発ツールadbで無線による接続を行う。
    adbでの無線接続については、以前の記事「Oculus QuestにWi-Fiでアクセスする方法」を参考にしてください。
    Windows版のUnityのadbの場所は、以下になります。
    <インストールフォルダ>¥Hub¥Editor¥<Unityのバージョン>¥Editor¥Data¥PlaybackEngines¥AndroidPlayer¥SDK¥platform-tools

  • UnityのBuild SettingsのRun Deviceで無線接続のQuestを設定する。

終わりに

開発は、トライ&エラーが多くなるので、できるだけ簡単に確認ができると開発作業が捗ります。
将来の自分への備忘録、ついでに誰かの何かのきっかけになれば幸いです。

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