マガジンのカバー画像

各有料noteまとめ

8
各有料noteをまとめました。気になった記事がございましたら、ご支援いただければ幸いです。
運営しているクリエイター

#批評

アニポケ(2023)1、2話を語る※無料

オリエンテーション  サトシを主人公とするアニメ「ポケットモンスター」が幕を閉じ、新たに、リコという主人公を迎えた、新編アニポケの1話と2話を観たので、簡単にレビューしたいと思います。  なお極力、ネタバレは控えていますが、むしろ、皆様が観終えた後の、副読本的なモノとしてもお読みいただければなと思っています。  なので、各小題をゼミと銘打ったのです。  この記事は無料で全編お読みいただけます(有料記事のお試し版)。    おそらく、新編アニポケを観ている方は、そう多くな

¥250

『さかしま』からみる書斎論:インテリアは自己表現手段に

 フランスの小説家ジョリス=カルル・ユイスマンスの作品『さかしま(原題:A Rebours)』の主人公デ・ゼッサントの書斎の特徴から、その品々によって、いかなる意思表示を自他へ行い得るかを検討する。  本作は1884年に刊行されていることから、既に19世紀末の近代社会であり、作中の時代設定もこの頃である。  主人公が(没落)貴族であることからも、財産整理によって、質素だが比較的豊かな生活であり、実際、職には就いていない。そのため、以下紹介する書斎(自宅)に居ることが大半とい

¥280

リメイク時代~事件しかない探偵~

主義者 その人の趣味嗜好として是非とも言及する必要を自他ともに認める場合、それをして私たちは「主義者」と呼んだりする。 多くの場合、それは哲学・思想からはじまり、一般には政治信条が当てはめられる。また今日では「完璧主義者」といった個人の性質を表すこともあり、それが転じて昨今ではマニア性の一つを示す際に用いることもある。 あえて私を主義者として当てはめるならば、自虐も込めて教養主義者だろうか。 こうして書いているうちに思ったが、啓蒙主義、というものが18世紀フランスからある

¥250