見出し画像

記者は風邪ひけない

最近、会社で体調不良者が続出している。この2週間で3人のインフルと、1人のコロナがでた。夏からマスクを外していたが、今週は仕事中マスクをつけている。

先週東京に出張に行って、「あ、これやったな」と思った。僕は寝不足が2日続くと一気に雑魚になる。唇にヘルペスが発症し、ボロボロの状態で軟膏を買いに行った。

それでもなんとか熱を出さすに耐えた。今週はよく眠り、毎日8時間集中して記事を書いている。

でも、もし僕が熱を出したらどうなるのか? 簡単である。3日休んだら、3日休日出勤するか、平日に4時間残業を5日間続けるか、だ。とにかく、自分の記事は自分でやるしかない。

僕がいる出版社の編集部は4人である。僕が一番下っ端。下っ端だけど、じゃあ僕が熱で休んだから残りの3人で僕の記事を分配してね、とはならない。取材に行った人間しかその記事は書けないからだ。

先輩達なら、多分取材に行っていなくても(やろうと思えば)、うまく記事をまとめてくれるだろう。写真を配置して、文章は過去の似たような記事をコピペしたり、ネットで調べたりすれば、ある程度の記事にはできるんだと思う。しかし面白い記事にはならない。取材に行った人しか分からない現場感というのがある。僕がどれだけ下っ端で取材の運びが悪くても、取材に行ってない人よりかは生きた文章を書けると思う。それは当たり前だ。

だから、最近は体調に気を配っている。僕は先週の東京取材で4つ、割と大きな特集記事を抱えているのだ。来週が締め切り。今熱を出したら、もう誰も書いてくれない。家でメモ帳に下書きし、締め切り当日に深夜まで残業してでも記事をレイアウトしなくちゃならない。そんな紙一重の状態で、全国の出版社はよく毎月遅れずにやってるよな。記事間に合わなかったので、1週間発刊日ズレます!なんて会社があってもいいはずなのに。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?