【毎日更新18】坊主の人にしかわからない事
2024年5月24日(金)
世界で1番かっこいい髪型は「坊主頭」だと思っています。
学生時代、私の「命」の次に大事な物は、「髪型」でした。
サッカー部の練習中、少しでも雨が降ろう物なら、濡れない場所に逃げて前髪を直していました。
そんな私も、落語家になると決めた時、4年間の前座修行中は落語だけに集中しようと「坊主頭」に刈り上げてやりました。
その長さ、およそ1.2センチ。
しかし、坊主にして初めて分かりましたが、世の中には意外と坊主頭の方が多いのです。
そして、これも坊主にして初めて分かった事なのですが、自分よりも短い坊主の人とすれ違うと、なんだか人間として負けた気持ちになるのです。
「より短い坊主のほうが強い」
私は、段々とバリカンのアタッチメントの長さを変えていき、9ミリ→6ミリ→3ミリを経験した後、ついに前座4年目に1ミリ坊主になりました。
それはもう「美しい木魚」のような頭でした。
それ以来、坊主頭の方には心からのリスペクトを持つようになりました。
今でも、街中で1ミリ坊主の方とすれ違うと…
「お前、なかなかやるじゃねぇか」
と、心の中で讃えながら、私は颯爽と歩を進めるのです。
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