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大学の心理学部・心理学科攻略体験記 ver 大学1年生❗ 現在、大学で心理学学んでる大学生が教えます!

ピグマリオン効果ッ どうも、お遊びメンターのしゅんすけです!

【〜な話】の心理学部ってなにしてるの?という動画では、大学で心理学を学んだ1年間の体験や感想を紹介しました。

そこで、このnoteではさらに具体的な授業名と、その授業でどのような事について学べるのかについて紹介していきたいと思います。

紹介する授業は、僕が大学1年生の時に履修した授業です。

将来大学で心理学学びたいって方は、これを読んでから考えてもいいと思います!



・必修科目

大学では授業を選ぶ際に、必修科目と選択科目というものがあります。必修科目とは、「その科目を取らないと卒業できない」と大学が定めた科目です。

このnoteでは、主に1年生での必修科目について紹介していきたいと思います。僕の大学でのカリキュラムなので、他大学と多少の違いはあると思いますが、2018年に施行された公認心理師法によって他の大学でも同じような必修科目を設けていると考えられます。


●【心理学統計法】と言う,ちんぷんかんぷんすぎる授業!

早速紹介するのがこれです… 僕の不得意な授業の一つでした。この授業を学ぶ目的としては、大学では心理学を学ぶ上では様々な実験や検査を行った上で、そこで得られたデータを分析して論文を書きます。

そこで得られたデータを分析する際に、この心理学統計法で習った知識を活用します。

得られたデータの分析方法は一つではありません。少し紹介します。

大学で心理学学ぶことが確定してる方は予習しておいてください!




・t検定、分散分析

いくつかの集団があるとします。その集団同士の平均の値を比較したい際に使うのが、これらの分析方法です。

2つの集団の平均値を比べたい時はt検定、3つ以上の集団の平均を比べたい時は分散分析といった感じだったと思います。あ、うる覚えなので正確かはわかりません。

・χ2検定

カイニジョウって読みます。意味がわかりませんね。

大丈夫です。僕もわからないので。この分析法は、得られたデータの起こる頻度とか比率を知りたい時に使う方法らしいです。


このような統計方法・分析方法を学びます。

僕は、1年生の時は全く理解できませんでした。しかし、名前だけ覚えれば単位は取れるので大丈夫です。その分析方法をしっかり理解するには、実際にデータを収集して分析しないと無理なので、1年生のうちは名前だけ覚えてテストでいい点取る事を意識するだけでいいと思います。

●心理学の成り立ちや基礎を学べる【心理学概論】

1年生の春期に履修しました。この授業では、名前の通り心理学の成り立ちや様々な心理学の分野の基本が学べる授業です。

心理学にも様々な分野があります。たくさんありすぎて、僕も1年生の時に全部忘れました。

大学で学ぶ心理学は、主に4つの分野に分かれます。それは、基礎心理学・臨床心理学・発達心理学・社会心理学です。 あ、うる覚えです。大体あってると思います。具体的に言うと、知覚心理学・学習心理学といった様々な枝分かれした心理学も含まれています。

この4つの心理学がどのようなものなのか、心理学概論では表層的に学べます。具体的に学ぶのは他の必修科目なので、これから↓で説明していきたいと思います。

心理学概論の中で学べる、僕が特に面白いと思った事は「性格の検査方法」です。

皆さんの性格はどのような感じでしょうか? まぁ、僕は常に刺激が欲しくて時々鬱になりそうかと思えば人とおしゃべりして笑わせる事が好きです。この、人それぞれの性格の検査方法にも様々な種類があるんですよね。

1つ目は面接法です。これは実際に会って話して観察する方法です。

この面接法も「非構造化面接法」と「構造化面接法」といったように、さらに2つに分かれているんですよね。

ざっくり言うと、構造化面接の方はあらかじめ質問が決まっているもので、非構造化面接の方は質問の内容や順序は面接者の自由なものです。

カウンセリング受けた事ある方なら、多少は構造化面接や非構造化面接のイメージは湧きますかね?

2つ目は投影法です。これは面接を受ける方に絵を描いてもらったり、道具を用いる方法です。

2年生で心理学測定実習って授業があるんですけど、この投影法の一つの「風景構成法」という投影法を実際に体験しました。

この風景構成法は、川→山→田んぼといったふうに何個かのアイテムを被検査者に描いてもらい、その絵を分析するものです。

その授業で、見事に僕の強迫的な性格が絵に反映されていました… 投影法にめっちゃハマる機会になりましたね。

あ、安心してください。授業内では自分の絵は自分で分析するため、友達などに口頭で伝えなければ分析結果は誰にも共有されません。(でも、クソ長いレポートあるよ)

3つ目は質問紙法です。これは、あらかじめ用意した質問を、検査を受けてもらう方に渡して回答してもらう方法です。

このように、「性格」というものを測る上でも様々な分析方法がある点を面白いと感じました!



●身近な人の行動の原因がわかるかも?大衆の行動はどのようにして起こるのか学べる【社会心理学概論】!



心理学科・心理学部で最も人気のある分野と言っても過言ではないのが、この社会心理学です。

心理学好きな方達が読んでいる、よく書店に置かれてある本のほとんどは、社会心理学の内容ですね。

様々な心理学の分野の中で、一般の人に一番近い心理学だと言えます。

そして、大学での社会心理学の内容もめちゃくちゃ面白いんですよね〜

習う内容の1つの例として、集団内での手抜きについて学べます。

有名なのが「フリーライダー効果」ですね。これはあれですよ、考えるのめんどくさいから他の人の言った意見に「俺も〜」ってなるやつです笑

僕もよくやります。

このフリーライダー効果と似たようなものに、「リンゲルマン効果」という効果もあるんですよね。

他の人と共同で課題をしていて1つの目標に向かっているときに、個々の人の作業の効率が低下すると言ったものです。

他にも「社会的促進」や「社会的手抜き」などの、似たような知識も学べます!

あ、大学入学前にこれ全部知っている方いたら天才すぎます…

社会心理学でこの内容はどの大学でも絶対出るのでは!というメンターの予想として、

「スタンフォード監獄実験」・「泥棒洞窟実験」・「様々な種類のヒューリスティック」は、結構どの大学でも取り上げられる研究だと思います。

余裕のある方は、大学に入る前にこれらの研究の内容や手順について予習しておくといいかもしれませんね!

他に僕が感じた事として、やっぱり元々心理学が好きで入学前に本を読み漁っていた為、

授業の内容でも「あ、これ本で読んだことあるわぁ」と言った感じで新鮮味に欠ける瞬間も出てきます。

これは、たぶん心理学好きな人なら誰でもありえる、かつわざわざ大学で心理学学ぶ方達ってある程度心理学と言う学問が好きで入学する為、

ほとんどの方が入学前に社会心理学系統の本を読んでいると予想されます。

ですので、学部内・学科内のテストで最も点数の差がつきにくい教科なのでは?と感じました。

だって、ある程度みんな知っていましたからね笑



●1年生には意味わからん授業【心理学研究法】! でも、2年生になるとわかってきます。


この授業は、中々心理学初心者にはきつい内容でしたね…

もはや、教授の言ってる内容も聞き取ってメモをしても難解な言葉が多くて戸惑いました。

この授業は、名前の通り「心理学の研究をする上での様々な研究法、倫理、研究の条件の設定の仕方」などが学べる授業です。

心理学科・心理学部に入る方なら実際に体験することになりますが、レポートを書く際には「問題と目的、方法、結果、考察」と言った感じで、

大まかに4つ?の構成に分かれてるんですね。

書店などで売っている心理学本っていうのは、心理学者などが研究した結果を載せているわけですが、

その内容は実際の論文の結果や考察だけを載せている本がほとんどですね。まぁ、本を読む人にわかりやすいように書いているため仕方ないです。
 
それらの本には、具体的に得られたデータをどのように分析するのか、そのデータを分析する上でパソコンのどのソフトを使ってたくさんあるうちの検定の中からどの検定を使ったのかと言った事は書いていません。

それを心理学研究法では掘り下げて学べます。

ここら辺が入学時の落とし穴でもありますけどね。僕の周りの友達も「なんだこれ、こんな難しいのやると思ってなかった!」という感じで

授業中爆睡していました笑

まぁ、書店の心理学本では研究の表層的な大まかな結果と内容しか書いておりませんが、

実際素晴らしい研究をして結果を残した方達は、実験の中でどのような条件を比較するのか、どのように条件を統制するかなどものすごい細かな作業をされているんだなぁと関心させられました。

まぁ難しい内容ですが、ぶっちゃけ

「言葉の内容はしっかり理解しなくても良い!」

と僕は思います。

だって、実際に自分で実験を計画して体験しないとこれらの知識は身につかないと思います。

2年生になると、「基礎実験実習」「検査測定実習」と言った、実際に実験を行う授業が出てくるので、

そのときに「あ~あの時の心理学研究法の内容ってこんな感じなのかぁ」と徐々に理解できるため、

1年次は心理学統計法と同じように、言葉だけ覚えてテストでいい点を取るだけでいいのでは?という気もします。

とりあえず「独立変数」「剰余変数」「従属変数」「妥当性」「信頼性」といった言葉を予習しておけばいいのではないでしょうか!



●カウンセラーになりたい方にはピンポイントな授業!? 【臨床心理学概論】

臨床心理学って聞くと、とても難しい言葉のように感じますよね。

この臨床心理学という心理学の分野なんですけど、心を活かすという意味があります。

よく小学校や中学校に来てくださるスクールカウンセラーの方が行うカウンセリングなどが、臨床心理学のイメージとして最も身近な存在ではないでしょうか!

この授業では、様々な心理療法やその成り立ちについて基本的な事を学べます。

僕自身臨床心理士の方からカウンセリングを受けた事があるんですけど、

実際どの心理療法を使っているのかは高校生の時は全くわかりませんでした(当たり前です笑)

しかし、この授業で来談者中心療法・森田療法・認知行動療法などなど様々な心理療法とその特徴について学べたため、

「あ! ○○先生(僕がうつ病の時にお世話になった先生)はこの心理療法・技法使っていたんだ!」という感じで理解が深まりましたね〜

学ぶ内容としては、ここでは来談者中心療法について少し説明したいと思います!

予習になると思って、少し読んでみてください。

来談者中心療法では、援助者(カウンセラー)とクライエント(支援される側)が対等である事を最も重視されます。

来談者中心療法を提唱したのは、アメリカのカールロジャースさんという方なんですけど、

なんと臨床の場で患者さんを「クライエント」と呼び始めたのは、このロジャースさんが初めてなんですよね!

来談者中心療法には、重要な3つの条件があります。

これはよくテストで問われますね笑 まぁ、テストで点を取るためだけの大学の勉強ではないですので、

「ふーん、テストに出るくらい大事なんだぁ」という解釈でお願いします…



1つ目が「無条件の積極的関心」です。

これは、援助者はどのような状況においても、すべてのクライエントのあり様に真摯に向かい合っていこうという姿勢を持つこと

です! 難しいですね。

2つ目は「共感的理解」です。

これは、援助者がクライエントの感じている世界を援助者も同じように感じでいこうとすることであって、

その感じていることをクライエントにそのまま伝えていくこと

です。わかりましたか? 僕は初めて聞いたとき脳がフリーズしました。

3つ目は「自己一致」です。

自己一致とは、クライエントのかかわりを通して援助者の中に生じてきている感じが、

援助者の言動や振る舞いと一致しているということです。


うん、何回説明されても意味わからんわ。

すみません。ほんと来談者中心療法の3つの条件の中で,

まじで自己一致がまだ理解できてないんですよね。これは僕も将来カウンセラーとして活動していくうちに分かって行くと思います。


まぁ、言葉だけでも覚えといてください!


● 赤ちゃん好きにはたまらない!? 幼児期〜青年期さらには高齢期の人間の発達が学べる 【発達心理学概論】!

いやぁ、この心理学の分野は特に面白いです!
授業休まず全部行きましたもん(それが普通です)


この授業ではどのような事を学べるかと言うと、人間の誕生から死に至るまでの心身の発達について学べます。

この授業で習う、どのようにして子供の心が発達していくのかといった内容がとても面白い授業でしたね〜

人間それぞれ年齢ごとに、人生における悩みとか楽しみがありますよね。

それを発達心理学では、エリクソンという方が人生を8つに分けて説明しています。

これも、よく大学では頻出の内容ですね。

エリクソンさんは人生を、乳児期・幼児前期・幼児後期・児童期・青年期・成人初期・成人中期・成人後期というふうに8つに分類しました。

その1つずつの段階にそれぞれ課題がふりかかってきます。

その中で、成人後期の課題である「統合と絶望」について少し説明しますね。

統合というのは、高齢者は「自分の人生は何であったのか」を振り返り、

人生を良い面も悪い面もあったというふうにありのままに受け止めます。

これを統合といいます。

一方「絶望」というのは、ざっくり説明すると後悔とかもうすぐ命が消える事に対する不安ですね。

高齢者がよくおっしゃる、後悔していること・そしてそれをやり直す時間がないという事実を感じていることが絶望です。

このように8つのライフステージごとに課題があるため、面白いと思った方は調べてみてください!

まぁ、他には「ベビースキーマ」「想像上の観客」「心の理論」といった言葉も覚えといて損はないかも!


● 僕は1番苦手でした… パソコンを使う授業で単位普通に落としました 【心理学情報処理】!

メンターにとっては、これが心理学部・心理学科の中で1番難しくて、苦手な授業でしたね…

この授業では、心理学統計法で習った様々な検定をパソコンでどのようにして行うのか!

という事を、実際にパソコンを使って学習します。

その検定をする時に使うソフトは、「R」という無料で配布されているソフトです。

このRなんですけど、1年生のときには先生の説明を聞いても全く理解できず、

やっと2年生になって頻繁にRを使用するようになってから、操作になれてきました笑

あとこの授業ですね、

自分のクラスを担当する教授によっても成績の良し悪しが少し決まってしまうと感じました!


僕1年生の時は情報処理落としてしまって、現在再履修して違う先生の元で授業を学んでいるんですけど、

1年生の時の先生は口頭だけで〜といった早口で説明をしていて聞き取るのが難しかったのですが、

現在学んでいる先生は,しっかりとRの操作手順のプリントを作成してくださる為、

とてもわかりやすく授業を受ける事ができます。

心理学情報処理は、ほとんどの大学でも少人数で行われるのではないでしょうか?

そして、小クラスに分かれた際にそのクラスごとに教授が配置されます。

僕があーだこーだ言うのも意味ないんですけど、この配置される教授は普通にガチャ運なんですよね…

十分に説明してくださる教授の方もいれば、「さっき説明したんだからさっさとやってみろ!」といった入学1年の大学生のペースとは思えないような授業をする方もいます笑

ですので、1年生の時はどんな先生が担当になっても、必死でパソコンカタカタ頑張ってください!



【どうです、大学で心理学学びたいですか?】

今回は、大学の心理学科・心理学部の1年生の時に学べる授業について紹介しました!

僕の大学は東京の私立の学校なんですけど、

冒頭でも伝えたように、公認心理師法が採択された為、それぞれでの大学では同じようなカリキュラムになっていると考えられます。


どうですか? イメージ通りの授業もあれば、「これ少しきつそうだな…」という授業もありますよね笑

現在大学の心理学部・心理学科に進学したいと考えている学生さんは、

この僕の記事を読んだ上で進学するか考えれば、実際に入学した際の元からのイメージとのギャップに驚く確率は最小限に抑えられると思います笑

この内容を飲み込んだ上で、「いや、それでも俺は大学で心理学学びたい!」というこの記事を読んでいるあなた、


たぶん普通に大学で心理学を学ぶ上での、長いレポートや課題・周りの友達との交流を十分エンジョイして心理学ライフを送れると思います笑




まず、この記事を購入して頂いた事、本当に感謝申し上げます。

この記事が、あなたの将来や現在の不安を助けていくような記事の内容になっていれば幸いです。

では、今回もありがとうございました。 これからもお遊びメンター兼しゅんをよろしくお願いしますm(_ _)m

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