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一度始めた推し活は、一生終わらない。

僕は中学時代、RADIO FISHに激ハマりしていた。
RADIO FISHとは、
お笑いコンビ・オリエンタルラジオ、そしてプロのダンサー4人の計6人で結成されたダンスボーカルグループで、「PERFECT HUMAN」を歌っている人たちである。

ハマったのは、
テレビ番組「検索ちゃん ネタ祭り」でRADIO FISHのパフォーマンスを観たときだ。
オリラジがいつもの武勇伝ネタを披露していたが、
途中で曲が流れ始め、ダンサーが登場、オリラジが歌い出した。
このとき歌っていたのはPERFECT HUMANではなく、普通の曲だった。
中田さんを讃える曲ではない。
武勇伝のネタと何にも関係なかった。
でも、僕はテレビでこの曲を聴いて、とても気に入った。
録画を何度も見返して、何度も聴いた。
ちなみに、その曲のMVがこちら。


当時はRADIO FISHという名前も知らなかったし、
そもそも楽曲も販売されていなかった。
「オリラジ 歌」などで検索をかけても、何の情報も得られなかった。

そこから約1年後の2016年2月、
RADIO FISHは「ENGEIグランドスラム」というTV番組でPERFECT HUMANを披露し、大ヒット。

売れ始めて、活動が増え、こちらも本格的に推し活を開始。
とはいえ、僕は当時中学1年生。
自分でお金を稼いでいない。
中学生が小遣いで推し活するとなると、
できることはかなり限られている。
CDは買えた。
RADIO FISHがブレイクしてすぐ発売した1stアルバム「PERFECT HUMAN」を購入した。
中1にして、人生で初めてCDを買った。

よく耳にする質問で、「初めて買ったCDなに?」というものがあるが、
私はその質問を受けた場合、「RADIO FISHのPERFECT HUMAN」と答えなければならないことになる。

CDを発売したのが5月だったが、
その後、6月か7月頃から、
RADIOFISHは新曲を週に1度のペースで10週間連続で配信リリースした。
私はもちろん全曲購入した。

RADIO FISHがネタ番組や音楽番組に出演する際は必ずチェックし、
全て録画した。

録画を何度も見返したし、
振り付けを覚えて、ひとりで家で録画を見ながら
RADIO FISHといっしょに踊ったこともあった。


当時、動画配信サービス「GYAO!」内で、
よしもと見ホーダイ というコンテンツがあり、
月額1000円ほど支払えば
劇場でのお笑いライブの録画等を観ることができた。
そこのラインナップに、毎月開催のオリエンタルラジオ トークライブがあり、
私は月額1000円支払い、彼らのトークを毎月聞いていた。

トークライブでは、
中田さんがRADIO FISHの今後の展望を熱く語っていて、私はそれを聞いていつもワクワクしていた。
2月に売れてしまったが、年末の紅白に出たいので、それまで飽きられないようあえてテレビで歌う回数を月3回までに調整する、とか
コラボで歌うオファーが来ても中田役は誰にもやらせないようにする、とか
いかにブレイクを長持ちさせるかの話が面白かった。

ライブの最後にはRADIO FISHの新曲を初お披露目したり、
毎回とても見応えがあった。
トークライブを観ていると、
この人たちを応援したい、
この人たちが今後どうなっていくのかをいっしょに見てみたい
と思えた。

オリラジのトークライブ、RADIO FISHのテレビ出演、新曲の配信と
様々なコンテンツがあり、毎日楽しかった。

そしてこのころから、私は本格的にTwitterを始めた。
RADIO FISHの出演するテレビ番組の感想をツイートしてみたり、
RADIO FISHファンのアカウントを覗いたりしていた。

Twitterの使い方もよくわかっていなかったので
積極的に他のファンとやり取りをしていたわけではなかったが、
RADIO FISHファンのフォロワーが増えると、
友達ができた感じがして嬉しかった。
学校に友達がいなかった僕にとって、
フォロワーは大事な大事な友達だった。

RADIO FISHは精力的に活動を続け、
2016年末には紅白歌合戦に出場、
2017年は様々なイベント、フェスへの出演も増え
TwitterのRADIO FISH界隈は盛り上がった。

私は当時中学生なうえ、愛知県に住んでいるので、
イベントやフェスを観るために東京へ行くことはなかなかできず、
Twitterでファンのみんなの感想を観るのが楽しみだった。

2017年末から2018年春にかけて、
RADIO FISHは初の全国ツアーをした。
私は名古屋公演にだけ、参加できた。
新曲のパフォーマンスも面白かったし、
ライブの演出も凝っていてとても良かった。

ツアーの最終日には、
今年秋にもう1回ツアーをするとの発表もあり、
今後への期待がさらに高まった。

2018年5月、
中田敦彦さんが
オンラインサロンを開設。
オンラインサロンとは何なのか僕は当時よくわからなかったが、

中田さんやRADIO FISH、そしてファンのみんなと深く交流ができる、
ネット上のコミュニティ

とのこと。

月額1000円で入会でき、オンラインサロンとしては結構安めな価格設定だった。
RADIO FISHメンバー全員参加でサロン会員のみんなといっしょにBBQをするイベントなど、
実際に会って交流できる機会もあった。
そのようなファンクラブ的な要素もありつつ、
会員はRADIO FISHのライブの運営も手伝うことができ、
ライブの物販のスタッフやグッズのデザインなどをすることが可能で、
単なるファンクラブという感じではなかった。

私は頻繁にライブや交流会に行ったりできるわけでもないし、
当時は中学生で、運営側にまわるなど早すぎるので
オンラインサロンには入会しなかった。

私は入会しなかったが、
入会したファンのみんなが
サロンの様子をTwitterで書いてくれた。

もちろん有料のサロンであるし、
基本的にサロン内のみでの情報は一般公開できないので
なんとなくの活動内容や感想しか分からなかったが、

入会したRADIO FISHファンのツイートを見ると
・グッズを考案して、売上が出たり在庫抱えたりいろいろ経験出来て面白い
・ライブ運営は貴重な体験で勉強になる
・結構な責任を負うが報酬が大して得られない
・中田さんが会員向けに行う生配信で、ファンに厳しすぎる
・運営側にまわるのは嫌で、ただ配信を観たりしているだけの人は、中田に怒られる
・BBQの運営でなぜか大揉め(詳細不明)

などと、賛否両論。

サロンを退会し、
「RADIO FISHは今後も応援するが、中田さんのことは大嫌いだ」
と言い出す人が出てくるようになった。

「私たちは信者じゃない!中田の言うことになんでも従うわけじゃない!!」と、自分は信者ではないのだと言い出す人も増えた。

Twitterのプロフィールに「NKT○○部お断り」と書く人も出てきた。
(中田さんのサロンでは
ファンが様々な部にわかれて運営を行っており
グッズのデザインをする”NKTデザイン部”、
ライブレポート等SNSで活動する”NKT記者部”など
多数のNKT○○部が存在した。
NKTはナカタの略。)
サロンでの活動と相性が悪かった人たちは、
Twitterでサロン会員を見るだけでうんざりしてしまうのだろう。


サロン内の生配信で中田さんに散々なことを言われ、
それに対する愚痴をツイートし、
中田さん本人にバレて
「ここまで言われてしまうともう関係修復は無理だろう。オンラインサロンは退会処分とさせてもらう」とDMで言われ、
そのDMのスクリーンショットをツイートに載せ
ファンを辞めていった方もいらっしゃった。

私は、見ていて怖くなってきた。
サロン内で何が起きているのか、
部外者なのであまり分からなかったが、
順調にいっているわけではなさそうだ。

ファンからは賛否両論で、
大ファンだったのに一気に嫌いになってしまうという人達も出てきたオンラインサロンだったが、
中田さん本人としては
事務所に任せず自分たちで運営をやっていくのが楽しかったようで、
グッズ販売だけにとどまらず
RADIO FISHの弟分ユニット「FAUST」というダンスボーカルグループをプロデュースしてみたり、
アパレルブランド「幸福洗脳」を始めたり
カードゲーム「XENO」を発売したり、
様々なビジネスを展開し始めた。

一方、RADIO FISHとしての活動がおざなりになってしまい
私が期待していたRADIOFISH2度目のツアーは
前回のツアーと20曲中15曲同じ曲で
曲順や構成も結構似ていて、
前回とほぼ同じ内容になっていた。
凝った演出も少なく、
前回のツアーの劣化版といった感じだった。

しかも、
ライブ本編の最後の4曲は
中田さんはステージに立たず
他のメンバー5人のみでのパフォーマンスとなった。

中田さんがいないことに関して
ライブ中には何の説明もなく、そのまま終わっていった。

オンラインサロン内ではもっと詳しく説明があったらしいが、
サロン外の人間でも手に入れられた情報では、
中田さんは
もう演者としての活動はやめる方向で進んでおり
今後はRADIO FISHの弟分ユニットをはじめ
様々な人たちをプロデュースする側になり
裏方にまわりたいらしい。

RADIO FISHは今後は中田さんはライブに出ず5人で活動していく、
今回はその5人体制の初お披露目ツアーとなったのだ。

私が観に行ったのはツアー初日、
5人体制は本邦初公開。

ライブ後、Twitterは大荒れで
「なぜ中田は出ないんだ!!」
「5人になるなんて聞いてない!ちゃんと出ろ!」
「薄っすら裏方に回る話は聞いてたけど、まだ6人でやるもんだと思ってたぞ!」と非難の声が相次いだ。
私も、なぜこんな演出になったのか不明だったので
不満の声をツイートしたと思う。

中田さんは
「ファンからの声を受け、マイルドな変化に調整することにした。
でも、根本的な取り組み自体は応援してほしい」と発表。

ツアー2日目以降は、
中田さんがいなくなって5人体制で4曲パフォーマンスして終了、ではなく
5人体制で2曲パフォーマンスし、
その後中田さんが
「私がいない間、あなた方が、私を呼ぶ声が、聞こえました…。恐れるな…私が…来た」と言い再登場、
2曲歌って終了という流れに変更になった。

ツアー初日から2日目までは3日ほどしかなかったと思うが、
お客さんの声をちゃんと聴いて調整できる、
言えばきちんとできる人たちだなと思って
私は彼らを見直した。

彼らは、間違えることも多々あるが
きちんとお客さんの声を聴くことができる。

「裏方に回るな!6人でRADIO FISHなんだ!!」という声が集まれば
ライブの演出は変わったし、
翌年以降のライブでは
全編通して6人でライブするように戻り、
5人で曲をやることは無くなった。
「私はオンラインサロンには入るけど運営なんてやりたくない!ただ配信見たりイベントにお客として行くだけがいい!」という声が集まれば
オンラインサロンとファンクラブは分離され、
ファンクラブとオンラインサロンで別料金別プラン、完全に別コンテンツに変更された。

信者のように何でも従うだけの人間、
または不満を持っているが
仲間内で飲み屋で愚痴を言い合うのみで
きちんと表立って意見を表明できない人間しかいなければ
このような変化は無かっただろう。

私は、
きちんと思ったことは表明すべきだと思っている。
「正論を言わない」とか
「なんでもかんでも言っていいわけでない」
「気を遣って何も言わないほうが人間関係は円滑に進む」
などという話をあまり信用していない。
正直に言い合い、高め合えたほうが良いに決まっている。

それは、
RADIO FISHの活動を観て学んだことなのだなと
今になって思う。

「私は中田信者じゃない!」と言い
正直に意見をして改善させてきたファンのみんなを見ていて、
きちんと思っていることを言うことの大切さを学んだのだと思う。


私は、当時RADIO FISH以外特に推しているアーティストもいなかった。
お笑いは好きだったが、
全国ツアーで名古屋に来る芸人さんのライブにちょっと行ってみるくらいで、
この人の出る番組は全部チェックする!とか、グッズ自腹で買う!とか
ファンの人とSNSで繋がる!というような推し方はしていなかった。

そしてなにより、
学校で友達がいなかった。

だから、RADIO FISHのファンのTwitterで眺めていた人間関係で
人との関わり方を学習していた。


もし中学時代から友達がいて、
同級生と頻繁に放課後に遊ぶような生活を送っていたら
多分
「正論を言わない」とか
「なんでもかんでも言っていいわけでない」
「気を遣って何も言わないほうが人間関係は円滑に進む」
という風に学習していただろう。

中田さんはファンの意見を聞いてどんどん取り入れて行動していく気力があり、エネルギーに満ち溢れた人間だが、
私の身の回りにいるような同級生たちは、そんな気力は無い。

他人と関わった経験は少ないが、
少ないながら思うのは、
日本人は結構無気力で、向上心が無い。

私には大学の授業のことで質問したりするために主に関わっている人間が3人いる(友達ではない。お互い大学での勉強で協力するためだけに関わっている。私が休日に遊びに行かないかと誘うと必ず断られる。)が、3人とも、いかに楽な講義を選び簡単に単位を取るかにこだわり、将来のことは考えない。
私は、大学で卒業に必要とされる最低限の単位数をオーバーして講義を受講している。
大学で開講されている講座なのだから、
学んでおいて損はない。
全く受ける価値が無いなんていうことはないだろう。
きっと受けたほうが良い。
だが、みんな必要な単位数ギリギリしか取る気が無い。
そして休みを増やして、
休日はスマートフォンでゲームを何時間もやり、
将来なにか店を開くつもりもないくせに
カフェを経営するゲームに時間を費やしたり、
知らない国対知らない国のサッカーの試合をぼーっと観たりしているようだ。

結婚願望もなく、
仕事をして休日はひとりでゲームをして
それで死んでいけば満足らしい。

私のように、
考えや出来事をブログに書いて文字に起こして
自分は今どのように考えているのか、
あるいはどのように考えを改めるべきか
思考してみたりとか、
ニュースで世界情勢を見て今後の日本に憂いたりすべきだ。

もちろん、趣味の時間、ゲームの時間も
たくさんあって良いと思う。

だが、それだけで良いわけはない。

子供を持ち、生命を次の世代へ繋ごうということさえするつもりがないなんて、考えられない。
今の日本がそんなに絶望的か?

もちろん絶望的な状況ではあるが、
まだ、やりようはあると思う。
どれだけ絶望的な状況でも、人間は生命のバトンを繋いできた。

日本に生まれてきてここまで良い暮らしをさせてもらってきたのだから、
日本と日本語を守り抜き、次の世代へ生命を繋ぐくらい
当たり前にすべきことである。

そんなことさえもしようとしない。

結果的に事情があったりして
できなかったのなら仕方ないが、
しようともしない。

私は、日本人がそこまで向上心を無くしていて無気力だとは
思っていなかった。

日本人は、
友達同士お互い意見を言い合い、高め合っていける崇高な人間であると信じていた。

中学、高校と友達がいないまま生きてきたので
推し活でできた小さなコミュニティでだけ人間関係を学習して
こんなことになったのだろう。

結果、
高校では友達ができかけてもすぐに失い、

大学に入ってからは
RADIO FISHとは別の推し活のコミュニティで
いろいろ意見を発して嫌われることになった。


そして、最近になってようやく分かったのだ。



日本人は無気力で向上心がなくて、
お互い高め合わずに
なんとなくお互い気を遣って
そのときだけ嫌な思いをしないように
その場しのぎで生きて、
今だけ、金だけ、自分だけで
生きていくことを良しとしてしまったのだと。

それが、人間関係を作るうえでは正解として扱われるのだと。

唯一向上心が顔を見せる瞬間としては、
自分の好きな人、信頼している大好きな人からの
オブラートに包みに包まれたちょっとした意見を受け入れるときだけ。
好きな人の意見だけ聞くようでは、
本当の向上心とは言えない。
選んで自分の都合のいい人からの意見だけ取り入れているようではいけない。そんな見せかけの向上心ではいけなくて、
私のように
どこの誰かもわからぬ人からのコメントでもきちんとひとつひとつ耳を傾けなければならない。

また、仕事ではステップアップしようと努力している人も多いだろうが、
そういう人でもプライベートの友達関係では
気を抜いていて
気を遣うことを良しとする。

本当は、私は
お互い高め合えるような
向上心を持った人同士で仲間になり
人間として成長していきたいが、
なかなかそんな人はいない。
この世界では
人に気を遣い、なんとなく当たり障りのないことだけを言って生きていくのが正解なのだ。

「私はなんでも受け入れる、だから君も私の意見を受け入れよ」
と言ってしまえば、私は悪者扱いされてしまうのだ。
そのように社会ができてしまったので、
それは仕方がない。
私ひとりではどうしようもない。

noteではこのように本音を語るが、
現実世界では当たり障りないことばかり言って、
つまらない向上心のない人間として生きていけるように頑張ろうと思う。

「向上心を持ち、意見を取り入れてくれるところがそんなに良いなら、中田のサロンに入ればいいじゃないか。中学生の時は無理だったかもしれないが、今ならもう入れるのだから」
と思う人もいるだろう。

しかし、私は現在の中田敦彦オンラインコミュニティには入会するつもりはない。

私が大好きなのはRADIO FISHの音楽活動であって、
中田敦彦のYouTube大学や
サロンでやっているビジネスではない。
あれは何だか私には合わない。
YouTubeで動画1本見ただけで何かを勉強した気になっているようではいけないと思うし、実際に大学に行って勉強しないと本当の知識など身に付かない。
中田さんのビジネスを何か近くで見たりスタッフとして協力したというだけで自分が何か成し遂げたような気分になっている場合でもない。
だから私はサロンには入会しない。

今でもRADIO FISHは大好きで、
曲もよく聴いているし、
家で時々ライブDVDを鑑賞している。
昨年末にはライブにも行った。

RADIO FISHの今後にも期待している。

今のところ、年に1回か2回ワンマンライブがあるかないかといった感じで、
積極的にアルバムを出したりツアーを回ろうという感じはない。

オンラインサロンやYouTubeよりも
もっとRADIO FISHの活動に力を入れてほしいという気持ちもある。

だが、私はそんなに強くそれを言おうとは思わない。

たまにはRADIO FISHとしての活動もしてくれたら嬉しいな~、くらいにしか思わない。

「君の良さはそんなビジネスではない。ステージに立って歌い踊り、客に熱いメッセージを伝えるのが真骨頂だ。スマホのYouTubeなどという小さい小さい画面の世界に留まるような人間ではない。テレビの大きい世界で勝負できるはずだ」などと言いたい気持ちはあるが、
サロンに入って直接伝えようとは思わない。


一方、私が大学入試時期から大学1,2年と推していたRunny Noize、ラニーノーズについては、
活動が私の思った方向と違ったら
「もっとこういうことをしたほうが良いのではないか」などと
このnoteやTwitterで積極的に意見を表明してきた。

その違いは何なのだろうか。

RADIO FISHについては、
音楽活動をしなくても、
各メンバーが各々の仕事でじゅうぶん成功を収めているといっていい。
RADIO FISHは基本中田さん主導だが、
彼はYouTubeチャンネルの登録者数が500万人以上いて、
多くの人を楽しませている。
オンラインサロンも会員数は増え、
最近は生配信でファンに暴言を吐くこともないようだし、
RADIO FISHのライブの時に見た中田サロンメンバーの集まりは、
みんな目を輝かせ、サロンの仲間同士心底楽しそうにしていた。

一方、ラニーノーズの場合、
中途半端にいろんなことに手を出し、
明らかに迷走しているという感じだった。
活動内容が全く別物になって今までとは別のファン層に支持されて…というわけではなく、
ただ今まで通りのことをやりつついろんなことに手を出し、今までのファンを少しずつ減らしているだけだった。

つまり、
活動内容が自分の好みの路線から外れていった場合、
変化後の活動できちんと成果をあげ、お客さんを喜ばせることができている様子であれば
こちらとしては
「そうか。君たちはそっちに行っちゃったか。私の好きな彼らはもういないのか。新しい世界で、新しい仲間と楽しくやってね…。たまに密かに様子を見に来るからね」と
特に口出しせずに遠くから見守ることができる。
一方、
見ていて明らかに迷走している場合、
「戻っておいで!飽きたのか不安になったのか知らんけど、中途半端に変なことするのやめなさい!そんな奇をてらったような変なのは求めてないよ!もとに戻せ!」と言いたくなる。
方向性を変えたはいいが成功する気配のない、
あるいはただ劣化しただけ
に見える場合は当然意見も言いたくなる。
(芸風を変えるとか方向性を変えるのが成功か失敗か、劣化か進化かなど君に分かるのか?他人から見たら違うのでは?と言う人間もいるだろう。しかし、数学のように公式に当てはめて成功か失敗かなど判断することができるわけではない。私の好きな推したちだって、自分でも成功か失敗か明確に分かることはできない。厳密な決め方もないのだから、そのような議論は無意味で、進化か退化かなど、お客さんひとりひとりが判断すればよいのだ。)

きちんと計画が立っていて異国の地に移住すると言われたら
「遠くに行っちゃうのはさみしいけど、向こうでも頑張って、応援してる!」となるが、
自分探しの旅に出ると言われたら
「そんなの行かなくていいわ!くだらないこと言うな」と言いたくなるのだ。


推しが方向性を変えた場合でも
迷走しているだけの場合でも、
共通するのは、
推しから簡単に離れることはできないということ。

大好きで曲を毎日聴いていて
ライブに足繁く通っていて
グッズをたくさん買っていて
今後も当然同じように楽しませてくれるものだと思っていたのに
突然アーティスト本人が今までと違う方向に行ってしまっても
付いていけるはずがなく、
困惑するに決まっているし、
今まで通りに戻って欲しいに決まっている。

急に
「あなたの好きだった私はもういません。新しい私を受け入れないなら、さぁ他へどうぞ」と言われて
「オッケ〜。じゃあ、ばいば~い」
とあっさり受け入れられるなら、
元々その推しに対する愛がそこまでなかったか
飽きかけていたのだろう。
もしくは、もう取り返しがつかないほど変り果ててしまい諦めがついたか。

基本的には
諦めがつかず
新しい体制を応援するにしても
「いつか私の好きなあの人の姿がまた見れるかもしれない」
「またもとに戻るかもしれない」
というのが、いつも心の片隅に残っている。

「同じ人がつくっているのだから、どこかに昔の面影があるのではないか…」
と期待して新作を見て、
やはり今回も私の好きなあの人ではなかったと
見たことを後悔する。

見なければいいのに見て、ガッカリする。
それを繰り返し、時間とお金を無駄にしていく。
しかし、
それは仕方のないことなのだ。

そう簡単に諦めはつかない。


そして、いつか、徐々に自分が狂い出す。

私が言えば、
それをきっかけにファンの意見が集まれば、
また私の大好きなあの人に戻ってくれるかもしれない。

新規のファンでない限り、
みんな旧体制をみてファンになったのだから、
旧体制に戻ったほうが嬉しいという人は多いはずである。

元に戻せ!
奇を衒った変なことをするな!
君の実力はそんなもんじゃないはずだ!!!


そう言って狂い出した最たる例が、僕のこれである。


最近、Twitter等で流行っている構文で
「○○からしか得られない栄養(養分)がある」というのが流行っているらしいが、本当にその通りで、

私の過去の推しからしか得られない栄養は本当にある。

RADIO FISHとして活動する6人からしか、
Runny Noizeとして活動する洲崎さんからしか、
得られないものは確実にあるのだ。

代わりがきくなんてことは絶対にない。



私は一度推し始めた人は、

ライブに行かなくなったとしても、

特に新作・新商品を買っていなくても、

未だに
今までの曲は聴き続けているし、

昔買ったグッズを身に着け、

時々、楽しかったあの頃を思い出す。


あの時は、良かったな。

あの時は、楽しかったな。

あの時は、嫌われてなかったな。

いつまでも、忘れられない。

一度始めた推し活は、一生終わらない。


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