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LIVE STAGE 2024「ぼっち・ざ・ろっく!」PARTII 秀華祭はやっぱりすごい


あの好評だった舞台ぼざろの続編!

いよいよ、楽しみに待っていた舞台ぼざろの続編の千穐楽配信日だった今日。枝豆と酒を片手に見ていたわけですが、やっぱり今回もすごかった。
去年の舞台ぼざろ感想の記事はこちら。

前回、2.5次元舞台を初めて見て度肝を抜かれたわけだが、今回もとってもよかったので感想をつらつらと連ねていくぜ。

前回の舞台ぼざろ!

今回のスタートは、PartI振り返りのミュージカルから。
おや、このパターンどこかで……。

そう、ラブライブ!2期1話で突然ミュージカルが始まったことがあった。ラブライバーだった自分はそんなことを思い出しながら、「秀華祭ってことは、アレやるのかな?」と楽しみにしていた。PartIは、アニメの第8話の「ぼっち・ざ・ろっく」でちょうど終わっている。そして、PartIIでは、第9話の「江の島エスカー」から。
そして流れる科学解説Youtube動画。アニメのをそのままの映像でしたね。そして作られるセミのお墓。卒塔婆には「ぼっちばけいしょん」とか「ぼっちばかんす」という文字が……。

舞台装置と小物

前回と同様に、ぼっち~ずが黒子替わりでうごいているわけだが、このしくみも相変わらず上手につかわれている。さらに、口から得体のしれない緑色の液体(おそらく人体の構造的に胃酸かもしくは胆汁かと思われる)を古賀シュウのビニールテープネタのごとく指貼ってある緑色のテープで再現していた。また、アニメでも話題になったあの解像度が高い実写テクスチャたこせんもそのまま。さらにソフトクリームをとんびにうばわれて、さらに襲われてヤムチャ状態。そのためにあの小道具作るか?

アニメでのヤムチャ状態。これをわざわざ再現する小道具が登場

そして、SICK HACKのライブ。おぉ、あの難しいリズムをよくもまぁやるもんですよ。
そしてお楽しみの秀華祭当日。お楽しみにしておりました、ぼっちちゃんのメイド服。かわいい。そしてリョウさんの執事。かっこいい。この舞台は、ファンが見たいと思う場面をきちんと見せてくれていて、その中でもアニメから舞台のために上手に改変されている場所もあって、バランスがほんとうにとてもよい。

わざわざリアルを追求するこだわり

前回のアーシャ撮影の時も、おそらくリアルタイムの映像を使って写真撮影を再現していたが、今回も江の島での写真撮影がリアルタイムだった。さらに言えば、秀華祭ライブ直前の袖の様子もリアルタイムの映像を流しており、そのこだわりがすごい。
本当にただ見せたいのであれば、その映像の綺麗さや見やすさを考えると、本番の舞台袖という暗くてライティングもろくにできない場所のリアルタイム映像を使うのではなく、明るい時に舞台袖で事前に撮った映像を流せばいいだけの話なのだが、そうしないのが舞台ぼざろのこだわりなのだろう。そのまま本人たちが入場する。そして……

見たかった秀華祭

そう、ライブシーンとしてアニメでも一番盛り上がった秀華祭のライブ。忘れてやらないからの星座になれたら。ここが一番の見どころといっても過言ではないだろう。

さて、きくりさんは舞台上におにころを置いた。「これはやるぞ……」そう思いながら忘れてやらないが始まる。喜多ちゃんもアニメ通り手拍子をして入る。いやぁ、ぼっちちゃんギターうまくないっすか?そして、この結束バンドは、喜多ちゃんと虹夏ちゃんはいつも笑顔で演奏するのよ。そして演奏が終わり、弦を巻くと例の嫌な音が聞こえるのである。ライブの合間に声を挟むことができない都合上、この曲と曲の間にやるというのがよかった。無駄に先に録音して天の声として流すのも舞台としては野暮だろう。
しかし、じゃあどのようにして弦が切れるのだろうか。たとえば、編曲者である三井律郎氏は自ら弦を切り頭を抱えていた

にしても、ぼっちのギターがうますぎる。そして後ろを向き、変な音を鳴らして切れる弦。どうやって切ったんだろう?それとも外したのかな?アニメと同様に垂れる一弦。そしてきちんとそれを目で確認する喜多ちゃん。いやぁ、そうです。ここを見たかったんですよ、ええ。

そして、拾うおにころと、それでボトルネック奏法するぼっち。やべぇ……。ボトルネック奏法はそもそもやるもんじゃないので、そんな土壇場でできるギタリストは少ないようだ。バンドマンがやってもこれである。

そして秀華祭が終わり、新しいギターを買う流れになって、アニメ1期まで完ということになった。

ミニライブコーナー

今回もミニライブコーナーがあり、小さな海からの青春コンプレックスそして、ぼっちが歌う転がる岩、君に朝が降る。目を瞑り、取りつかれたように言葉を紡ぐその姿こそが、後藤ひとりを強く感じられる。ちなみに喜多ちゃんのコーラスもうますぎ。
そして、まさかの一弦切れてないバージョンの星座になれたらフル。こっちのギターソロかっこいい。こんなの惚れちまうぞ。

大大大大大千穐楽おなじみの演者一言コーナー

去年は虹夏ちゃん役大竹美希さんが涙を流したところ、今回はリョウさん役小山内花凜さんが涙を先に流し、今年は泣かまいと我慢していた大竹美希さんも涙を流すことに。今年もティッシュを持ってくる役であり、そして相変わらず様子のおかしいぼっち役守乃まも。というか、本当にこの人はどこからどこが演技でどこからどこが本人なのだろうか。少なくともぼっちと同じように、ギターを弾いているときはかっこよく見える。何度も言うようだが、どうやってこの人を見つけてきたのだろうか

古のネットミームから、最新のネットミームまで網羅してる守乃まも。去年と同じように多方面に土下座をして、千穐楽が終わった。

舞台で改めて気づくぼざろの良さ

今回舞台を改めてみて、「そういえば舞台装置、階段が多いな」と思った。去年も今年も階段を中心に動いていたが、よく考えるとそもそもぼざろの出てくる場所は階段が多い。なんかこれって、わざとなんじゃないかと思ってきた。江の島エスカーで階段を上り、高いところを目指す結束バンドたち。今更そんなところに意味があるんじゃないかと探りを入れてみたくなる。

2.5次元舞台への理解

ぼざろと同様に話題アニメである「アイドル」では、「東京ブレイド」と呼ばれる漫画が2.5次元舞台化し、そこで脚本家と原作者が対立する場面がある。さらに言えば、その前には同じように「今日は甘口で」の実写ドラマが酷いという話がでてくる。アニメでもでてくるくらいには、漫画原作の実写化というのは、ファンや原作者たちから厳しい目で見られるものである。しかしここ最近の2.5次元舞台は、私たちアニメファンはもとより原作ファンすらも虜にする工夫がたくさん感じられる。正直言って、ぼざろはライブシーンがあるため、お芝居だけでなく、歌、演奏も練習する必要がある上、それらを満たす役者を見つけることも必要で相当運営としてはめんどくさかったはずである。それを妥協せずにやりとげたことが、この舞台ぼざろの成功につながっていると思う。舞台ぼざろで2.5次元舞台の良さを知れて本当に良かった。アニメ2期からの舞台続編待ってるぞ!!


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