その女、ジルバ

2月

急に
BTSが私にやってきて

すでにARMYのねっちに どうしたらARMYになれるのかと聞いたら

ねっちは、にんっ!!とえくぼを作って軽く笑い流す。
「お母さん!もうARMYや」と。
そんなこんなで、BTSがやっていることが全て素敵で大きくて面白くて
BTSの研究に仕事以外の限られた時間を注ぐようになり
テレビを見なくなりました。

そして
そんな中唯一観ていたのが深夜にやっていたドラマ「その女、ジルバ」

初回の池脇千鶴の演技がすばらしくて
ついつい見てしまい
土曜の深夜という放送時間帯も私にはちょうどきて、、観るたび泣く。

「希望」は例えば

赤ちゃん

学生

新人

好きな人

夢だったり

ふわふわしている何か


これから、いくらでもどうにでもなれる、きらきらした”若いもの”みたいだったけど。


「その女、ジルバ」では、希望は年寄りにあった。

その希望は、今、自分に合った。

40になった主人公が高齢者のバーでは超若手。
アパレルから倉庫に出向になった主人公が
アルバイトでバーでの仕事をはじめて
やっぱり自分は接客が好き って自分に言う。

そこで、私は泣いてしまう。

私も同じく接客が好き。
日常の雑談がとても苦手で
人と仲良くなるのが下手で
周囲に同調できない。
そんな人間なのに、お客さんが好きです。

ドラマの中のあの高齢者のホステルさんたちがいるバーは、ほんとパラダイスで
あんな綺麗で素敵なおばあちゃんたちが、あんなに幸せに仕事をし続けている未来が
あったらいいな。


つまりは、年齢とか性別とか国籍とかあらゆる差別の外で
「希望」はすべて、この先にある。


1月
今村翔吾さんの「じんかん」を読んで
松永久秀という人を知る。

武士が何故生まれたかを、この視点からはじめて知る。

久秀もまた高齢者で、、、めちゃめちゃかっこいい。

そして、小説のラストでは
手塚治虫の「ブッダ」を読んだ時と同じような気持ちになる。

あの時得た
はじめて死が怖くなくなる感じ。

まだ貪欲に、、、これからまだいい音楽に小説に出会えるかもしれないとか期待していて
この先に自分に何かできることがあるかもと期待して
私はきっとこれからまたうかうかと生きてしまう。
最期は、
現世にいなくなった大好きな人たちのところにやっと自分も行けるとか思って
能天気にほっとするのか。

大事なものは今は確実にあって、
そのために生きているけれど
誰も私を頼りにしなくなったら、それこそ、愛とかで。
最期、、隣にいるのはひょっとしたら「仕事」なのかもしれない。

おばあちゃんになっても仕事をしていて、「お客さん」がいたら、幸せだな。

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