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ランダムフリー素材でなんか書こう(その1)


↑こちらのサイトには、ランダムでフリー素材を紹介してくれるガチャ機能があります。

トップ画像もそれで提供されたものです。

そして、出てきたランダムな素材数枚をもとに、話を考えていきましょう。

順番は出たままで、挿し込むタイミングは自由にやらせてもらいます。
トリミングや色調くらいの加工はありということで。



それでは紹介しましょう。

今回使用することになった素材はこちら


紅葉した木々と白糸の滝(岩手県和賀郡西和賀町)のフリー素材 https://www.pakutaso.com/20181223345post-18945.html


ゆうて いみや おうきむ こうほ りいゆ うじとり やまあ きらぺ ぺぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ ぺぺのフリー素材 https://www.pakutaso.com/20200401111post-27037.html


知り合いに「いいね」を催促する自称インフルエンサーのフリー素材 https://www.pakutaso.com/20190613175post-21451.html


※トップ画像

河岸から見た桜(埼玉県川越市氷川町)のフリー素材 https://www.pakutaso.com/20200340071post-26209.html


以上の三枚を使って書いていきます。
初めてにしては頑張ったと思う…
それではどうぞ

(タイトルは思いつけなかった)







嫌なことがあったので、滝に来た。
別に身投げするわけじゃない。
打たれるつもりもない。
ただ、綺麗なものが観たかった。

いざ滝を目の前にすると動けなくなってしまう。
時期もよかったようだ。
赤く染まった紅葉と合わさると、なんだか髪を手入れする女性のようにも見えてくる。

気の済むまで滝を眺めたので、腹ごしらえをして帰ることにした。

川沿いの蕎麦屋に入り、川がみえる窓側の席に座る。
特等席だ。 
そのテーブルにはテプラが貼ってあった。


じっとそれを見つめていると、お冷やを持ってきた店員さんが恥ずかしそうに言った。

「ごめんなさいね。それ息子が使ってたテーブルでね。家を出ちゃってもう要らないからって店に置いてるの。」 
「そのテープも剥がそうとしても剥がれなくてね。それね、<ふっかつのじゅもん>って言うんですって。」

店員さんは、私が知らないと思ったのか<ふっかつのじゅもん>の説明までしてくれた。

川のほとりで<ふっかつのじゅもん>を見ながら、注文した月見そばを食べるとなんとも言えない気持ちだ。
せっかくなので、家で食べるように乾麺も購入した。そろそろ家に帰ろう。

家につくと疲れを実感する。
たいしたことはしていないのだが。
とりあえず買ってきたそばを乾物入れに入れておこう。
我が家には乾物入れという名のカンカンがあるのだ。

それを開くと、見覚えのない大きなハートのついた手紙が入っていた。

中を読んでみると、GoogleドライブのURLとパスワードが書いてあった。
少し身構えつつも1つだけあるフォルダを開く。


そこにあったのは動画だった。震える手で再生する。

「もう始まってる?」
1人の女性がいる。
「えー。これを観ているということは、私はもう死んでいるのでしょう。」
妻だ。
「あなたがこれを観ているのは、きっと私が死んでから一週間後、ちょうど初七日あたりでしょう。」 
得意げに人差し指を立てる。
「そして、最後にデートした滝を観にいってきた。そうでしょ。」
立てた指をくるくると回している。
「で、2人で行った蕎麦屋でご飯を食べてくる。」
こちらを指差す。
「そして、優しいあなたは私の分もそばを買ってきてくれる。」
パンと手を合わせて顔の横に持ってくる。
「だから乾物入れに入れておこうって思ったの。どう?完璧でしょ!」
首を少し傾げて上目遣いにこちらを見てくる。
「あなたのことなら全部わかるんだから。」
自慢気な鼻息がこちらにまで届きそう。

「まだあるよ。あなたはあの蕎麦屋で、私が教えてあげた<ふっかつのじゅもん>をみた。そして、こう思った。『人生にも<ふっかつのじゅもん>があればなぁ』。」
全然似てない私のモノマネ。
「<ふっかつのじゅもん>は蘇生魔法じゃなくて、ただロードするだけなの。何回も私を死なす気?」
いつになく真面目な顔。
「だからほら、いつまでも立ち止まってちゃダメだよ。」
泣いてくれてる。
「胸をはって生きてください。私が死ぬまで愛した人。」

動画はそこで終わった。

これからはいつでも観れるようにしておこう。

君はああいったけれど、どうやら私の人生には<ふっかつのじゅもん>があるみたいだ。


おわり





どうでしょうか…
頑張ったと思わんかね?

画像から連想して繋がりそうな点を見つけだしていくのはなかなか楽しかったので、今後もやっていきたいと思います。

温かい目で見守っててくださいませ。




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