見出し画像

Vol.8 ブランデーについて①

※こちらもかつてアメブロで記載していたものを移行しています。

今回はブランデー(brandy)についてです。

・ブランデーの簡単な蘊蓄

私もバーテンダーをやる前は、ウィスキーとブランデーは何が違うのか?

ちっとも分かっていませんでしたので、ざっくり簡単に説明しますと

ビール(原材料は大麦、小麦、コーン等の穀物)を蒸留し、樽で熟成

させて作るのがウィスキー。

ワイン(原材料はブドウ)を蒸留して、樽熟させるのが、ブランデーです。


本来ブランデーは、果実酒から作られる蒸留酒の総称ですが、

ほとんど場合はブドウで作られた物をさす場合が多いので、

上記のような理解であらかたいいと思います。

(その他のフルーツから作られる際は、○○ブランデーと言われる事が多いので)


ちなみにお菓子作りで使われるキルシュ(キルシュワッサー)は

サクランボから作られたブランデーです。


名前の由来は、フランス語のヴァン・ブリュレ(vin brûlé:焼いたワイン)と

呼ばれていたものが、オランダを経由してた際にオランダ語訳の

brandewijnとなりイギリスに持ち込まれた際に英語のbrandy wineに

なり、最終的にワインが取れ、ブランデー(brandy)として広まったとの事です。


現在、フランスでは、eau-de-vie(オード・ヴィ)と呼ばれ、こちらは

ウィスキーの語源同様『命の水』と言った意味になります。


ブランデーの有名な産地としては、フランスのコニャック(Cognac)、

アルマニャック(Armagnac)があります。

こちらの二つの地方は、しっかりとフランスの法律にのっとった品質管理が

行われ、その等級を定めています。


ブランデーのランクを示すものとして

 ・スリースター

 ・ファイブスター

 ・V.O. (very old)

 ・V.S.O (very superior old)

 ・V.S.O.P (very superior old pale)

 ・Reserve

 ・Napoleon

 ・X.O. (exetra old)

などがありますが、コニャック、アルマニャック以外では

それぞれのブランド毎に基準を設定していますので、

同じVSOPでもメーカーによって品質レベルが格段に違うことがあります。

ほぼ値段に比例すると考えて間違いないでしょう。

また、細かいことについては、その書きたいと思います。


ブランデーの飲み方ですが、ブランデーグラス(下記)にブランデーを注ぎ

香りと味を楽しみます。

このブランデーグラスの足が短いのは、中指と薬指の間に

足を挟み、手のひらでグラスを温めやすくする為に

この形になっています。

ブランデーを温めるのというのは、閉じ込めてあった香りを開かせる為に

行う行為です。


また、グラスが大きく広がり、口のところがすぼまっているのは

中にその香りがたまるようにする為です。


先ずは、グラスを温め、ブランデーの香りを開かせ、

グラスの中の香りを楽しむ。そして、口に含み

口の中でさらに広がる香りとその味わいを楽しみます。


いいブランデーを飲んで、寝た後の朝は、ベッド周りにほのかな

いい香りが残っているものです。


・3つのC

昔、聞いた話ですが、ジェントルマンの食後のたしなみとして

3つのCと言うのがあったそうです。

 chocolate(チョコレート)

 cigar(シガー)

 cognac(コニャック)

これは、男の人だけが許されていたらしいです。

そういえば、昔の映画で、食後に男だけで、

片手にコニャックをたしなみながら

葉巻を吸い、チョコをついばみ、男だけの話をすると言った

シーンがあった気がします。


そんな3つのCが似合う男になりたいものです。。。。。。


補足:

  ワイングラスは足が長いと思いますが、こちらは

  手の熱を伝えないようにする為に長くなっています。

  くれぐれもブランデーグラスのような持ち方をしないようにしましょう

  粋じゃないですから。。。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?