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飲食店の為の『Uber Eats』の基礎知識『ウーバーイーツ』とは?メリット・デメリットは?

コロナの影響もあり、イートイン売上が大幅に下がり、今後も戻ることも期待できないことからイートイン以外の売上としてデリバリーが注目されています。そんな中、UberEats(ウーバーイーツ)が注目を集めていますので、こちらについて説明していきたいと思います。

1.Uber Eats(ウーバーイーツ)とは

 アメリカのウーバー・テクノロジー社が2014年から展開しているオンラインフードデリバリーシステムです。日本での展開は2016年9月26日から東京で始まりました。

 もともとの自動車配車サービスの『Uber』を応用したサービスで、飲食店、注文者、配達パートナーの3者間を結ぶMaasシステムです。Taxi配車のシステムでは顧客とドライバーといった2者間問題であったものに飲食店が加わり、3者間の利益を全体最適させるといったことを行っています。ここの部分は、まだ試行錯誤の段階であるので、アルゴリズムは日々進化していくでしょう。

 これまではデリバリー事業を展開しようとすると自社で配達員や受注システムを用意しなくてはいけないといったハードルがありました。しかしながら、UberEats等のオンラインフードデリバリーシステムの登場により、個店でもデリバリー事業に参入できるようになりました。

2.飲食店から見た『Uber Eats』のメリット、デメリット

下図に通常デリバリーで必要な機能とUberEatsをつかった際の比較を記載しました。その上でメリットとデメリットについて記載したいと思います。

UberEatsの機能

【メリット】
①集客/販促機能を用意しなくていい
 自店でデリバリーを展開したならば、デリバリーを始めた事の告知や宣伝
 を行わなくては注文が入りません。そこの部分をUberEatsといったアプリ
 で集客をしてくれます。
 通常であれば、チラシや店頭、ホームページ等での販促を行わなくてはい
 けないが、そこの部分も代行してくれています。

②受注機能を用意しなくていい
 受注するための受注サイトやメニューの準備、電話受付の人も用意しなく
 てもいいです。

③配達機能を用意しなくていい
 ・配達に必要な人材がいらない。
  配達は時間帯によって集中しまし、また、いつ入るかも分からないとい
  った面で、人件費の管理が非常に難しくなります。採用(費)、その後
  の人件費の管理を考えるとここの部分がなくなるのは、小さい店舗に
  とっては非常にありがたいことです。

 ・配達車(バイク、自転車)がいらない。
  配達車を用意するとなると、それを置くスペースも必要となります。
  既存のお店でそれらを用意することは物理的も難しいといった面も
  解除できます。

④決済機能を用意しなくていい
 現金決済の場合は現金管理が必要になりますし、ネット決済をするならば決済サイトを用意しなくてはいけません。それらを準備しなくていいです。

⑤①~④を準備するための時間が大幅に短縮される
 この環境変化のはげしいタイミングにおいては、スピードは何よりも価値があります。また、初期投資も低いということは失敗したとしてもリスクが小さいということですので、すべてにおいて有利に働きます。

⇒シンプルにまとめると『リスク小さく、簡単に、早くイートイン以外の売上ルートを確保できる』

【デメリット】
①委託費用が、高い(35%)
 もちろん、様々な機能を代行してもらいますのでその分のフィーは高くな
 ります。一方でリスクはほぼ無くなることを考えると決して高いとは言え
 ない面もあります。
 かなりの量の注文が入るようになってきた場合には、自社配送等のシステ
 ムを検討してもいいかと思いますが、初期の段階においてはUberEatsのシ
    ステムに乗っかった方がいいでしょう。

②包材(スペース)が必要になる
 これまでテイクアウトを行っていたお店さんは問題ないですが、包材のな
 かったお店さんは、その包材を新たに仕入れなくてはいけないということ
 とその包材を置いておくスペースが必要になります。売上高が大きくなれ
 ばなるほどそのスペースはバカにならなくなりますので、気を付けてくだ
 さい。

③集客をUber Eats(ウーバーイーツ)に依存してしまっている
 メリットではあるのですが、集客がUberEats頼みになってしまっている為
 Uber側のアルゴリズム変更や集客力によって左右されてしまうといった面
 があります。
 初期は、それで問題はないかと思いますが、
 ・Uber内で上位表示されるように対策をする
 ・複数のオンラインフードデリバリーシステムを使う
 ・ブランディングを行い、ブランド名や商品名の直接検索を増やす
  (uber以外からの外部流入を増やす)
 といった事を行っていく必要があります。

④顧客データが貯まらない
 顧客データはUberEats側にたまり、店舗側には詳細はたまりません。
 ですので、店舗側から顧客への直接アプローチはできません。
 顧客へのアプローチを行いたい場合は、別途、SNS等での会員囲い込みを
 しないとできません。


◎お問い合わせ先

 ・これからUberEatsに取り組もうという方
 ・すでに取り組まれていて、さらに売上を伸ばしていきたい方
 ・UberEatsに関わらず、販促戦略をどうしたらいいか?お悩みの方
は、下記までお気軽にお問い合わせください。

株式会社GlobridgeMARKETING 担当:岩田
siwata@globridge.co.jp

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