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飲食店マーケティングの為の『フードデリバリー系ニュースまとめ』(2022/12/1~12/31)

先月は年末という事もあり、あまり世界的にも動きがそれほどありませんでした。各国でもイートインが復活してきていることもあり、デリバリーの方は一時期に比べると弱まっています。一方で一定のマーケットを確立してきていることもあり、投資の方もこれまでインフラ側から、ゴーストレストランのチェーンの方へ注目は集まってきています。まだまだ、技術革新が残されているジャンルではあるので、今後もその変化に対応できるようにしておいた方がいいでしょう。

1.一般ニュース

・【飲食店経営者の74.4%が過去に倒産危機】フードデリバリーサービスの導入で脱却はできたのか
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000099828.html

Tokyo Smart Restaurants合同会社は、飲食店経営者を対象に、「これからの飲食店に必要なこと」に関する調査を実施しました。


・新配達サービスでデリバリー配達料業界最安値 配達圏5kmまで拡大で売上50%アップ 悪天候時にも安定したドライバー供給を実現
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000041041.html

全国に9施設、約200のキッチンを持つ日本最大のクラウドキッチン KitchenBASEが ①デリバリー配達料業界安値 ②悪天候時に安定したドライバー提供を実現する新サービス「Hubsride」を導入開始。導入店舗の売上は50%アップし、今後も導入施設を拡大するとのこと。

・ローソン「まちかど厨房」約9000店舗に拡大 厨房スペースを持つ小売店として国内最大規模
https://news.yahoo.co.jp/articles/13dd16c2dc7fc4c8d507bcc753f35a5f7bdc7c3e

取材に応じた竹増貞信社長は「22年度内(23年2月末日まで)に約1万店舗規模への拡大を目指す。店内厨房スペースを活用した新事業として宅配調理事業(ゴーストレストラン)や『MACHI café+』も開発しており、ニーズのある地域での展開拡大を目指している。厨房事業はローソンの強みであり、成長戦略の要の一つとしてさらに強化していく」と語っているようです。

・Uber Eatsで頼んだ“ローストビーフ寿司”の肉が薄くて「酷い」「詐欺だ」と物議 Uber Japanは“写真詐欺”について回答せず

Uber Eatsで注文した「ローストビーフ寿司」がイメージ写真とまったく異なり、肉が小さくてペラペラだったという報告がきっかけで、Uber Eatsの“写真詐欺が”SNS上で物議を醸すという事が起きていました。下記にメニュー上の写真と実際に届いたものの写真貼っていますが、確かに差がひどいですね。。。その他にも色々な方が写真を上げていました。こういった事がデリバリーの信頼をなくし、需要を減退させてしまうので本当に気を付けて欲しいと思いますね。

↑UberEatsでの写真
↑実際に届いたもの


2.海外の状況

・ウーバーイーツがマイアミでロボット配達を開始。ロボなら対人トラブルも回避できるね
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa87eb5c10df3e0477a15c267c54c3807c3470c8

Uber Eatsが12月15日よりロボット企業Cartkenと提携し、フロリダ州マイアミのデイドランド地区にてロボット配達をサービスを開始しているようです。注文をした人はアプリでロボットの現在位置が分かり、到着したら表に出てロボを解錠し、中の食品を受け取る仕組み。配達スピードはですが、商品がぐちゃぐちゃになったりといったトラブルは起きない。

・ドローンで焼き魚を配達する時代 中国で進む「低空経済」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e224026398597f10abcf6a1c80d92128be275045

「ドローンの首都」と呼ばれる中国南部・広東省(Guangdong)深セン市(Shenzhen)では、焼き魚をドローンで配達するサービスも始まっているようです。現状では、ドローンの積載能力で配達できるのは1人分の焼き魚に限られますが、温かさや味を保ちながら消費者にタイムリーに届けることができるとのこと。すでに中国東部・江蘇省(Jiangsu)杭州市(Hangzhou)は今年5月、ドローンを使ってPCR検査の検体を輸送。高度90メートルの上空を複数のドローンが飛行し、1日合計約10万人分の検体を空輸した実績があるようです。日本ならば、そんなの墜落したらどうするんだ!といった議論になるはずですが、シレっとやってしまうところが中国ですね。。。一方でそういった技術開発が行われていけば、ドローンでの配送もそう遠くない未来に導入ができるのかもしれません。

3.フードデリバリーアプリ関連(国内)

①Uber Eats
・「Uber Eats Market 高田馬場店」が12 月 16 日にオープン Uber Eats 直営のデリバリー専門店

https://www.uber.com/ja-JP/newsroom/eats-market-takadanobaba/

Uber Eats が運営するデリバリー専門店の第 6 号店「Uber Eats Market 高田馬場店」が、2022 年12 月 16 日(金)から営業を開始しています。これまでの Uber Eats Market のオープニング時としては過去最大となる計 3,100 種類以上の商品を幅広く取り扱っているようです。

・Uber Eats、12 月 15 日から三重県松阪市でサービス開始!
https://www.uber.com/ja-JP/newsroom/uber-eats-matsusaka/

Uber Eats が、12 月 15 日から三重県松阪市でサービスを開始しています。今回新たに、三重県松阪市で 30 店以上の店舗様とともにサービスをスタートさせたとの事。

・Uber Eatsが社食に。三井住友海上が大阪淀屋橋ビルで導入
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1463552.html

Uber Japanは、三井住友海上火災保険に法人向けサービス「Uber for Business」の提供を開始した。現時点では従業員を対象とし、Uber Eatsのみを利用できる。三井住友海上は、大阪淀屋橋ビル内の社員食堂の変革を進めており、Uber Eatsを社員食堂として導入する。福利厚生プログラムの一環で、社員はUber Eats加盟店の料理をオフィスまたは自宅に配送料0円で注文が可能になる。支払いは給与天引きで決済の手間も不要とのこと。
細かい背景が分からないが、恐らく自宅勤務者が増え社員食堂の稼働率が下がっているのではないか?と思います。出勤人数や食べる時間の変動への対応を考えると外部委託した方が結果安いという事なのではないか?と推測します。働きからの変化によって、こういった移行も進んでいきそうですね。

・「ウーバー配達員は労働者」都労委命令後も何も変わらない配達現場の実態 https://news.yahoo.co.jp/articles/04a8dbf8858b5a32253bbeaad77f81cb6d5f880d

 宅配サービス「ウーバーイーツ」の配達員は労働者なのか? この長い論争に1つの判断が示された。東京都労働委員会は11月25日、Uber Eats Japan合同会社とUber Japan株式会社(以下ウーバー)に対し、配達員は労働組合法上の「労働者」に該当し、配達員の有志で構成される「ウーバーイーツユニオン」との団体交渉に「誠実に応じなければならない」との命令を出しています。
 労働者は守られるべきではありますが、新しい働き方の一つではあるので色々と難しい面はありそうです。報酬体系が見えないのは不安になるのでそのあたりは、改善した方が良いと思いますが、将来的に人とロボットでの仕事の奪い合いになることが予想され、コストがかかりすぎるとロボットへの移行が促進され、逆に仕事がなくなるといった面もあり中々複雑な問題だと思います。

②出前館

・大量CMの出前館、なぜ売上473億円に急増も赤字364億円?周到な将来戦略
https://biz-journal.jp/2022/12/post_329817.html

 宅配サービスサービス「出前館」は10月、2023年8月期の連結営業損益が190億~210億円の赤字になるとの予想を発表した。5期連続の赤字となる見込みです。なぜ赤字が続いているのだろうか。そこで今回はスタートアップ企業の財務事情に詳しい株式会社ファインディールズの代表 村上茂久氏が、出前館が陥っている状況について解説しています。
将来のクイックコマースに向けてNAVERとソフトバンクが出資していますが、どこまでこの赤字を許容できるか?がポイントになると個人的には思っています。海外の状況を見るとまだまだ収益化にまで持ってくるのに時間がかかると思われますが。。

・『出前館』、フランス発祥の冷凍食品専門店「Picard(ピカール)」でデリバリーサービスを拡大!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000356.000029254.html


③Wolt

・デリバリーサービス「Wolt」が「ドラッグ新生堂」の商品をお届け 12/15(木)より福岡市内2店舗にてデリバリーサービスを開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000117.000051508.html

Woltが福岡エリアのドラッグストア「ドラッグ新生堂 室見店」と「ドラッグ新生堂 大橋店」との取り組みを開始しました。福岡では初のドラッグストアとの取り組みになります。


④menu

・フードデリバリー「menu」“街づくりmenu”開始、デリバリーと店舗の相互利用を促進
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae5bfc9a497803ae05f24510de1dfcbee076726b

フードデリバリーを手掛けるmenuが、街全体の持続的な活性化を目指すプロジェクト「街づくりmenu」に取り組んでいる。人口減少や少子高齢化により、来街者や売上の減少といった課題を抱えている地方の商店街と手を組み、デリバリーと店舗の両方から新たな需要を生み出すという施策という事です。内容的にはいいと思うのですが、地方になればなるほど高齢化が進んでおり、アプリの利用を含めての促進は中々大変な面はありそうですね。


⑤エニキャリ

・急成長するラストワンマイル・プラットフォーマー「エニキャリ」3つの理由とは
https://diamond-rm.net/management/277074/

エニキャリはほかのフードデリバリー会社とは違う3つの特徴がある。それは「配達手段の幅広さ」「システム開発と配達の2本柱で事業を運営していること」「配達員の直接雇用」との事。わたくしの観点からだと既に撤退をしていったプラットフォームは急激な店舗展開とその維持コストと収益のバランスが取れなかった面が大きく、一方のエニキャリは小さいエリアで特化してビジネスモデルを組み立てることで、フレキシビリティーを維持できているのが強みなんだと思っています。日本発のデリバリーモデルとして今後しっかりと確立していって欲しいですね。

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