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【自分にフィットするこだわりの“モノ”たち】ベッド

 「ここ数年で一番高かった買い物は何ですか」と問いかけたら、パソコン等の家電などをあげる人が多いかと思う。わたしの場合はベッドだ。
 カバー画像では全く分からないと思うが、このベッドはActive Sleep BEDという特殊なベッドで、なんと総額四〇万円近くする。(マットレスも専用のものにすると五〇万円近くする)

 テレビでもよく取り上げられているし、CMでも最近良く見かけるのでご存知のお方も多いと思うが、やはり高価だからなのか、なかなかユーザーであるという人を見かけない。
 わたしがこのベッドを使用しはじめてから一年半ほどになるが、検討している方もおられるかと思うので、なにかの参考になるかと記事にしてみる。

購入の経緯

 このベッドを購入する前、わたしは寝付きの悪さに悩まされていた。その理由は精神的なものを含めていくつかあるのだろうが、一番の理由は「ベッドが最悪だった」という単純かつ物理的なものだったと思う。
 実家に戻ってきて使用していたベッドが本当に古く、硬いし軋むし背骨にスプリングが当たる感触がするという、とにかく寝心地の悪いものだった。
 それでもなかなかベッドを購入するという選択をせずに、何とか寝付けるように工夫をしていたのだが、その中で編み出した技が「たくさんの枕やクッションなどを積み上げて、上半身を軽く起こした状態で眠気を待ち、眠れそうだと思ったタイミングで、眠気を晴らさないようにスッと枕やクッションなどを床に落として横になって寝る」というものだ。

 この強引な方法でなんとか凌いでいたのだが、そんな時にテレビでこのActive Sleep BEDが紹介されていた。「沸騰ワード10」という番組で、松丸亮吾さんが様々なガジェットを紹介してくれる内容だったのだが、それを見て、このベッドが欲しい熱が燃え上がり、そのままエイヤと購入してしまったのである。

Active Sleep BEDの良い所

 そんな高いって普通のベッドと何が違うの? どんな機能があるの? という詳細内容は、丸投げで申し訳ないが先に貼った公式サイトを見て頂くのが分かりやすいと思う。
 そんな中でわたしが「特に良い」と思っていることだけをお伝えしていく。

●入眠角度

 このベッドの利点は、ほぼこの漢字四文字で完結していると思って問題ない。先述した、わたしの寝付きが悪く困っていた時にやっていた方法を振り返ってもらえると分かるのだが、人ってちょっと上体が起き上がっていた方が、眠りには落ちやすいらしいのだ。ソファなどでゆったり凭れたまま寝落ちてしまった経験はないだろうか。それが、妙に気持ちよかったりして。
 ではなぜ人は真横になって寝るのかというと、上体が起き上がったままでは寝返りがスムーズに打てないからである。
 だから理想は、眠りに落ちる時には上体を軽く起こしたままで、眠りに落ちたら真横になりたいのだが、そんな事出来るはずがない……を可能にしてくれるのがこの超高額ベッドだ。

 基本としてこのベッドは電動ベッドで、頭と足の角度を自由に変える事ができる。やろうと思えばソファのような使い方まで出来るのだが、それに加えて、寝ている人が眠りについたかどうかを心拍数や呼吸数、体の動きから自動で判断してくれる。
 眠る時は自分が眠りにつきやすい角度を入眠ポジションとして記録しておき、スマホの専用アプリで入眠ポジションへ設定。
 そのまま横になって、眠りに落ちると、ベッドが自動的にゆっくりと真っ平らになる。敏感な人はどうかわからないが、少なくともわたしは、この動作で目が醒めたことはない。地震などあるときちんと夜中でも目が醒めるタイプなので、そこまでわたしが図太い人間という訳ではないというのは言っておく。
 時間で作動するわけではないので、眠りにつくのに1,2時間かかっても、きちんと機能してくれる。この、ベッドの上にいる人が寝ているかどうかを判断する精度はかなり高い、と、一年半使っていて感じ入るばかりだ。
 

入眠角度の10度だけヘッド部分を上げてある状態。腰のあたりから緩やかに上り坂になる

●朝も起こしてくれる

 入眠だけでなく、このベッドは目覚めもサポートしてくれる。
 何時に起きたい、というのを設定しておくと、その設定した時間の三〇分前から体の状態を見て、眠りが浅い時にベッドを起き上がらせて、自然と起こしてくれる。これもかなり機能する。
 音などで強制的に起こされる訳ではないので、気持ちよい目覚めを迎える事ができる。

 その他にも様々な機能があって、寝ているときの記録がアプリでずーっと見れたりするのだが、正直その記録を逐一チェックしていたのははじめの三ヶ月くらいなもので、あとは全く気にしていない。(体調が悪かった時の記録を見ると、たしかに心拍数が高かったりする)
 だが、この眠りにつくときと起床時のサポートは、決して他のベッドでは手に入らない素晴らしいものだと感じている。

その他の寝具

●キャノピー

 上のベッドの写真を見て、そのヘッド部分の布は何だと思われている方がいるかもしれないので紹介しておくと、これはキャノピー(天蓋)である。

天井から吊っているキャノピー。カーテンのように完全に閉めることも可能

 一見インテリアにしかならないロマン家具のようであるが、冷房暖房の風が直撃する場所にベッドを置いているわたしには、今やなくてはならないものだ。風が直接当たるのを防いでくれて、かつ寝る時に視界をシャットアウトしてくれるので、電子機器のちょっとしたインジケーターの明かりなどが目に入らなくなり、明らかに安眠できるようになった。
 わたしはメルカリで購入してしまったのでブランドなどはわからないのだが、しっかりした綿の生地なのが防風に役立っているのだと思う。
 蚊帳のような生地だと風や光を防いでくれなさそうなので、購入する時は注意したほうが良い。

●枕

 枕もちょっと変わったものを使っているので紹介しておく。
「F1F2 The cubes 無重力枕」という、中のクッションがキューブ状になっているやつだ。

 この枕もそこそこ高いのだが、個人的にはけっこう満足している。裏面と表面で枕の硬さが違うので、その日の気分で使い分けている。
 とても柔らかくて、かつ頭をしっかりとホールドしてくれる寝心地。ウレタン枕のように暑くなったり、気温によって硬さが左右されないのも最高。
 Amazonでは時々セールしているので、セールのときに買い求めるのがオススメ。

わたしのライフスタイル

 ベッドなので、もちろんこのベッドで毎晩寝ている。
 毎日のルーティーンはベッドに起こされ、立ち上がるところからはじまる。寝乱れた掛け布団を直し、ベッドスプレッドを整えてこの状態にする、という所までがワンセット。

上にのっているぬいぐるみは抱き枕

 昔は毎日ベッドメイキングをするなど考えられなかったものだが、今現在の仕事が一日中自分の部屋にいるものなので、きちんとベッドが整っていると、オンのスイッチを入れられる気がする。

 さて寝よう、という時に、きっちり整ったお気に入りのベッドに入るのは、なんとも気持ちの良いものだ。


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