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Q[4]:プログラミングって楽しい?

 プログラミングは表現手段のひとつです。何か伝えたいことがあって、それを文章や絵画で表現する人がいるのと同じように、何か実現したいことをプログラミングで表現することができる。しかも、パソコン一台で手軽に始めることができます。機械や建築など工業製品の場合、設計する人と製造する人は一般的には別々ですが、プログラミングは多くの場合、設計から製造まで一貫して同じ人が担うことができるのも芸術に似ていると思います。
 特に、自分に合ったこと、好きなこと、やる気が出ることをプログラムで表現するのは楽しい。パターン認識の研究者として著名な京都大学の松山隆司教授は、「生産性は能力とやる気の掛け算で決まる。能力はどんなに頑張ってもせいぜい2倍くらいにしかならないが、やる気は十倍にも百倍にもなる」とおっしゃっていました。私も、やる気の出ることだけをやっていきたいと思います。
 そもそも表現すること自体が楽しいものです。つまり、目的はなんであれ、プログラミングをすること自体が楽しいものだと私は思っています。たまに、「手段と目的を混同するな!」と怒るおじさんがいますが、混同してもいいと思います。手段を目的化した人ほど最強な人はいません。なぜなら、「なぜそれを作るのか?」「それはなんの役に立つのか?」といった、社会でよく見られる不毛なそもそも論を超越できるからです。手段は目的の奴隷ではなく、同格だと思います。
 さらに、何かを表現したい人を手助けするプログラミングもたくさんあります。ソフトウェアを使ってくれた人から、いろんな意見をもらうのはとてもワクワクします。ただし、こうやって使って欲しかったのに、その通りに使ってもらえなかったり、プログラマーの意図が伝わらなかったりすることもたくさんあります。こんなときは作り方が悪かったと真摯に反省して改良しています。

6. 手段と目的


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