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プログラムとは処理の順序を示すもの

 プログラムという言葉は、コンピュータ以外でも、演奏会のプログラム、テレビの番組表などにも使います。つまり順番、式次第のことです。
 もしあなたが演奏会を企画するとしたら、どんな曲を演奏するか、演奏会場はどこにするか、誰に演奏してもらうか、などを考えることになると思います。そして配布する演奏会のプログラムを作成するでしょう。もちろん演奏会のプログラムには作曲家、演奏家、曲名くらいしか情報はありませんが、それぞれの曲の中には楽章があり、各楽章はさまざまなフレーズから構成されていて、各フレーズはひとつひとつの音から成り立っています。いうなれば、ひとつの楽曲はひとつのプログラムに相当します。楽章に相当する大きな処理のかたまりがあり、フレーズは関数に相当します。ひとつひとつの音は、数式や変数のイメージです。
 作曲家が全ての音に責任を持って五線譜に音符を書いていくように、プログラマーも細部にわたって責任を持ちます。この本に記載されている文章や誤字脱字も、私の責任です。作曲家はいろんなイメージから音楽理論の制約のもとでフレーズを作りますが、プログラマーはいろんな理屈に基づいてアルゴリズムを作ります。演奏家、楽器、演奏会場は、プログラムを実行するデバイスや環境に相当すると言っていいかもしれません。

1. 楽譜


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