第1章 プログラミングとはなにか
そもそも、プログラミングとは何でしょう。
プログラミングは生活を豊かにします。身の回りには、プログラミングされたものであふれています。プログラミングとは、スマートフォン(スマホ)を使ってSNSでやり取りをするとか、ATMでお金を下ろすとか、交通系ICカードで電車に乗ったり買い物したりするとか、そういった便利なことができるようなソフトウェアを作ることです。
コンピュータやスマホだけでなく、炊飯器や電子レンジ、冷蔵庫にもプログラミングされたソフトウェアが組み込まれています。自動車や飛行機にも大量のプログラムが利用されています。
プログラムは計算の手順を示したものであり、設計図に似ています。そしてソフトウェアとは、スマホとかATMとか改札機とかのハードウェアを使っていろんなことを実現するために、コンピュータを使って決められた手順に従って計算しながら、ハードウェアを機能させるものです。つまりプログラムを書いただけでは何の役にも立ちませんが、これをソフトウェアとしてコンピュータやスマホ、小さくても計算ができる半導体のチップの上で動かすと、いろんなことができるようになる、というわけです。
プログラミングをしたことのない人の中には、難しそう、めんどうくさそう、自分には関係なさそう、と思っている人もいるかもしれませんが、こうして見てみると、プログラミングは私たちの暮らしとは、もはや切っても切り離すことができないものと言えます。テレビがなぜ映るのかを知らなくても気軽にテレビを視聴できるように、プログラミングを知らなくても生活に困ることはありません。とは言え、物理学者や芸術家になるつもりがなくても、最先端の物理や数学、古典的な芸術や哲学に興味を持つことで世界がぐんと広がります。何でも面白がって興味を持つ人は、難しそうだなと思っても、何に使えるのだろうかと、いろいろ想像を膨らませることでしょう。あるいは、いつか自分も実際にやってみようと思うかもしれません。
この記事にアクセスされた方は、おそらくこのようなタイプの方だと思います。そんな方たちのいろいろな疑問に対して、できるだけ個人的な経験を紹介しながら、お答えしていきたいと思います。
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