見出し画像

Q[7]:これまでで一番大規模なプログラムってどれくらい?

 一人で書いたプログラムでは、10万行くらいです。いろんな機能をてんこ盛りにして大きなプログラムを書くひともいますが、できるだけコンパクトにまとめた方が、あとあと便利だと思います。
 社内やグループ内だけで使うソフト(インハウスソフトと言います)と、製品として世の中に使ってもらうソフトでは、規模が大きく異なります。当然、後者の方が使う人が多いので、あらゆる使われ方を想定し、安全に動くような仕掛けを作ります。感覚的には、インハウスソフトの5倍から10倍になります。
 わざわざインハウスソフトを開発しないで、他から似たようなものを買ってくればいいじゃない、という意見が根強くあります。たしかにそうかもしれません。考えるべき点は、他社製品を使ったときの不自由さを我慢するコストと、自ら開発するためのコストの比較です。洋服で言うと、プレタポルテとオートクチュールの関係です。さらに、他社製品をどの程度カスタマイズできるかどうかも重要です。買ってきた服を、どのくらいお直しすることができるか、です。ボタンが外れてしまったとき、自分で付け直すことができなければ困りますよね。特に、そのソフトが自社の強みの根幹にかかわるものであれば、インハウスソフトとして開発すべきだと思います。財務管理や勤務管理など、どの会社も必要なものは、すでに多くの人に使われていて、仕様がこなれている他社製品でもいいかもしれません。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?