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Q[11]:プログラミングをしていて、よかったと思うことは?

 思った通りに動くと全能感が得られます。作ったソフトを他の人が怪訝な顔をして使っているのを見るとヒヤヒヤしますが、ちゃんと使ってくれていると嬉しくなります。自分が作った料理を、好きな人が美味しそうに食べてくれたら嬉しいのと同じだと思います。私は料理は作れませんけど。
 自分で作ったプログラムは、どれも好きです。開発したコンピュータグラフィクスのプログラムを使って制作された映像作品が、テレビ番組やコマーシャルで使われているのを見たりすると嬉しくなります。新しいインタフェースを作った時に、使う人は経験したことがないはずなのに、こちらの思う通りに使ってくれると、にんまりしてしまいます。
 また、社会インフラなどの大規模で複雑な構造をプログラミングして模擬的に再現できると達成感がありますし、コンピュータの中でインフラのシミュレーションが動いているのを見ると支配者になったような錯覚を楽しめます。
 仕事はうまくいかないと、楽しくないですよね。仕事の生産性を上げるために、アイデア創出の方法論や、組織内のコミュニケーション活性化や、最適なビジネスパートナーのマッチング法などがさんざん議論されています。私はそんなものはない、と思います。いいアイデアを出すには、くそつまらないアイデアを大量に出すしかありません。組織内の情報伝達の漏れをなくすためには、どうでもいい雑談ができる環境が必要です。最適なビジネスパートナーに出会うには、どんな人とも会うことをいとわないことです。ほとんどは見た目には無駄なことかもしれません。でも楽しければいいと思いませんか?

楽しく無駄なこと


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