プログラマーは0から数える
0から数えることを0ベース、1から始めることを1ベースということがあります。それぞれメリット、デメリットはありますが、私は0ベースの方が便利なことが多いと思います。C++では、10個の値が入る配列はa[10]と宣言しますが、使えるのはa[0]からa[9]です。プログラマーの中には普通の生活の中でも、たとえば人数を数えるとき、「0,1,2、…」と数えてしまう人がいます。職業病ですね。
日本では、建物の地面に接している階を1階、その上を2階と呼びます。これは世界標準ではありません。日本でいう2階を1階という国もあります。日本の数え方は1ベース、もう一方は0ベースと呼べるかもしれませんね。地面に接している階の下の階は地下1階です。これは世界標準。地下をマイナスと置き換えると、0ベースの方が落ち着きますよね。-2, -1, 1, 2, 3と並んでいるより、-2, -1, 0, 1, 2の方が安心します。
九州大学の数学の研究者がいる建物に行った時、地上階(1階)から階段で地下1階に降りていく踊り場の壁に、「0」と手書きで大きく書かれた紙が貼ってありました。すごく気持ちがわかります。フランスの階の数え方は0ベースです。あるとき東京にあるフランス大使館に夕食に招待されたことがあります。大使館の敷地内の建物のエレベーターの階数表記は、日本にあるにも関わらず0ベースでした。
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