見出し画像

Q[6]:キーボードやマウスはなにがいい?

 とてもいい質問です。普段使うキーボードとマウスは本当に気を使っています。プログラマーの一番の商売道具ですから。高価であれば良いというものではありませんが、自分に合うと思ったものに出合ったら、迷わず入手してください。自分に合うかどうかで迷っているなら買うな、値段で迷っているなら買え、です。キーボードのストロークが深いのが好みの人もいれば、そうでない人もいます。マウスも分厚いものも薄いものもあります。どちらもワイヤレスの方が便利だと思いますが、有線が好きな人もいますね。ディスプレイは広ければ広いほどいいでしょう。
 自分が使いやすいキーボードをいつでも持ち歩ける人ならいいんですが(そんな人いるか?)、そうでなければ、どんなキーボードでも使いこなせるように勧めています。キーボードには、コントロールキーが左端の真ん中あたりにあるMacintoshなどのタイプや、手前側にあるWindowsなどのタイプがあり、普段使い慣れていないタイプだと違和感があるかもしれません。Page Up, Page Downキーなどの機能があるタイプもあり、これらを使いこなすとキーボード操作だけでなく、マウス操作も最小限にできます。
 また、アルファベットの配列は、日本ではQWERTY配列と呼ばれるタイプが主流ですが、フランスのAZERTY配列、ドイツのYとZが逆な配列など、さまざまなバリエーションがあります。このタイプのキーボードでなければ嫌だ、という人は多いと思いますが、もったいない。あちこちで仕事をしていると、いつも自分が慣れているキーボードを使えるとは限りません。プログラミングするかどうかに関わらず、どんなタイプでも意識すれば慣れますので、食わず嫌いはやめて、使えるようにしておくと便利だと思います。
 また、キーボードを置く位置ですが、GとHキーの境界が、自分のおヘソの真正面になるように置きます。左右の人差し指はFとJキーのホームポジションに置いて、姿勢を良くすることを心掛けると疲れにくくなります。また、ディスプレイや椅子の高さも、顎を突き出さずに楽に見えるような最適な位置を見つけてください。疲れない姿勢をキープするために、バランスボールを使うのが流行った時期もありました。
 ヒマなとき、パソコンに向かっている自分の姿を、横から写真で撮ってもらうと、きっと驚くと思います。酷い姿勢なのがよくわかります。プログラミングに限らず、最近はパソコンに向かって仕事をしている人が多いと思います。エルゴノミクス(人間工学)の分野では、どういう姿勢が最適か、詳しく研究されていますので、参考にするといいでしょう。
 あと、私はパソコンで作業する前は、必ず手を洗って、キーボードやマウスも拭いています。これは小さい頃にピアノの練習の前には手を洗って、鍵盤を拭くようにしつけられた名残だと思いますが、キレイな方が気持ちよく作業できると思います。単に私が潔癖症なだけかもしれませんが。

6. AZERTY配列


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?