どこからプログラミングを着手すればいいか
プログラムの中心となる部分を作ってからインタフェースや見た目の外側を作っていくスタイルと、中心は空っぽのまま外側から作っていくスタイルがあります。私は後者をおススメします。自分自身しか使わなければいいのですが、他人が使う場合、せっかく作っても、「いや、欲しかったソフトウェアはそんなのではない」と言われてしまうことがあります。あなたが考えていることと、使う人が考えていることが完全に一致することはまずありません。外側を作った段階で一度見て、意図があっているかどうかを確認することが重要です。
この作業を何度か繰り返すことによって、認識のズレを小さくする作業(=コスト)を最小化する方が良いと思います。これはプログラミングだけではなくて、たとえば資料を作成する場合でも同じです。細部にわたって調べたり書き込んだりしてから、それは違うと言われるより、大枠を見せて「こんな感じですか?」と確認し、修正があればその初期段階で直した方が精神衛生上よいと思います。
自分の頭の中で考えていることが、そのまま他人の頭の中に伝わることはまずありません。私たちは、それでもなんとか伝えようとして、言葉を選んで一生懸命話したり、わかりやすい資料を作成しようとしたりします。これは情報のトランザクションと言われ、そのトランザクションコストは全世界で膨大な額になるといわれています。
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