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第145回 100万分の2秒(前半終了)

プルトニウム爆弾はウラン爆弾の様に両側から爆発させる「ガンバレル方式」では爆発しない事が完全に分かりました。周りを取り囲んで爆発させるインプロ―ジョン方式の「爆縮」方式でないといけません。
ウラン爆弾の方をシンマンの形態を短くした長さでも大丈夫だったので、チビと言う意味の「リトルボーイ」という暗号で呼ばれる事になりました。
さて、プルトニウム爆弾を爆発させるための起爆装置を造るのですが、何度もの実験の結果から32個の起爆箇所すべてを同時に爆発させなければいけない事が分かりました。そうしなければ取り囲む火薬が逃げてしまい失敗するのです。そしてその誤差は何と100万分の2(!)秒以内でなければならない事も分かりました。

オッペンハイマーは爆縮のための組織を刷新しました。数学に強いノイマンを主力にして、100万分の2秒以内の誤差できちんと爆発させるための実験がまた毎日行われました。
32か所を正確に測る「高速の解析カメラ」が欲しいと言われると、オッペンハイマーはグローブスを通じてすぐに調達しました。

※佳境に入っていますが、年末までに1本、源氏物語関係の作品を仕上げなければならなくなりました。それで申し訳ないですが、noteを2か月ほど休止して執筆に専念いたします。(↷)もし続きが読みたい方はAmazonでお求め下さい。(廉価)それではまた!すみません!!


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