第19回 平重衡の悲劇
重衡は清盛の五男。美男で、牡丹の様な人だったと言われています。
冗談も好きで、宮中で盗賊の真似をして、建礼門院付きの女房を怖がらせたりもしていました。
運命が変わったのは平家に反抗する奈良の寺を討伐しに行った時。暗くて民家に火🔥をつけた~当時はよくある事〜のですが、冬の風で東大寺、興福寺などを焼き尽くしてしまいました。特に大仏を燃やした事は失敗でした。
一の谷で、馬が負傷し、家来も逃げてしまって源氏に捕縛され、鎌倉に連れて行かれます。
鎌倉での待遇は悪くなく、千手の前という世話係の美女もつけて貰います。
しかし1年後壇ノ浦で平家が滅びた後、重衡の身柄を要求する奈良の寺々により、重衡は奈良に向かいます。途中で壇ノ浦から助かった本妻が待っていて涙の再会をします。
露の命と平家物語には書いてあります。妻は最後の着替を持って待っていたのでした。
重衡は結局木津川のほとりで斬首されます。
その直前に、まだ青い柿を食したとあり、私は行ってみましたが、確かに柿の木がまだありました!
重衡の首は奈良の寺の門に大きな釘で打ち付けられたと言いますが、妻がやがて貰い受け荼毘にふします。重衡数えで29歳でした。鎌倉の千手の前はやがて嘆いて亡くなったという事でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?